17 捜索①
「はあ…はあ…よし、もう一回」
「いやっ…流石に…一日三回はきつい。…はぁはぁ」
「はぁ…そこを、なんとか」
「…んー仕方ない。」
オレとモユーリは、一日中金をかき集めていた。タオシーは、まだ見つからない。ゴミが。モユーリは、暇らしく手伝ってくれている。
しかし、こういうときに限って高額クエストがない。今日はもう二回受けたが、「畑の作物を食い荒らすモギモギの討伐」と「飼っている犬(品種:ランズベリーファスト)の捕獲」という人助けクエストで、全くと言っていいほど儲からない。オレが最も得意とする「オークの討伐」は、オークが繁殖期で気性が荒いので、中止となっている。ちなみに、ランズベリーファストは全長約8mを超える超大型犬である。
ギルドの掲示板を見てみるが、もうカスみたいなクエストしか残っていない。視界の端に「モロヘイヤ山に棲み着く凶竜ボルガノシュナイダーの討伐」が見せている気がするが、報酬がビートルズの50倍近くあるような気がするので、オレには、見えない。そういうことにしよう。
そんなわけで、三回目のクエストには出ず、モユーリとは別れることに。モユーリは、別れ際によく当たる占いの店を教えてくれたので、そこでタオシーの居場所を占ってもらうことにした。
………いかにも怪しげだ。だがそれが逆に期待もさせる。店内には机の上に水晶が置いてあるだけで、家具などは見えない。ちょっと暗いな…。大丈夫なんだろうか。
「いらっしゃい。いやこんにちはだね。ぐっへっへぇ」
マジで帰りたくなった。いや怖すぎ。マジで。
「まぁ落ち着くいや落ち着けだね、お客さん。いやさっきまでギルドで、パーティーの女を見ながら(あぁ顔可愛いなやっぱり)とか思っていたお客さんだね。ぐっへっへぇ」
ー。この人…本物だ。
「あの、オレのパーティーのタオシーって奴の居場所分かりませんか?」
「ち○たいやタオシーだね。分かった占ってやるよ。ぐっへっへぇ」
老婆が水晶に手をかざすと、水晶には色々なものが浮き上がっては消えた。
「ウィルソンいやタオシーは金が無くて困ってて、今稼ぎに行ってるね、ぐっへっへ」
何、あいつも金が無いのか。じゃああの金額は払えなかった分なのか...!?
「(何、あいつも金が(中略)なのか...!?)と思ういや思ったお客さん、違うよ。ヘイムダルいやタオシーは請求額が足りなさそうだったから請求の前日にギャンブルに行って破産したんだ。ぐっへっへぇ」
あのゴミが。それでどこにいるのか...。
「(あのゴミが。それでどこにいるのか...。)と考えたゴミいやお客さん。まぁ待ちなさい。お茶でもどうぞ。ぐっへっへぇ」
オレはタオシーに軽く殺意を抱きながらお茶を啜った。




