104 ~夜~
部屋に戻ったアキヨシの机の上に置いてあった1枚のカードを手に取った。
カードの内容は
―今夜、あなたを犯します。 キセ
「今夜は、寝れそうにないな…」
と、アキヨシは呟いた。
アキヨシがとった作戦は単純明快なものだった。
―部屋に鍵を掛けて、ひたすら夜が明けるまで粘る。
かなり夜も更けたとき、不意に廊下からこちらに近づいてくる足音がして扉の前で止まった。
―ガチャ
「なっ!?マ、マグナムー!!」
「アッ!アキヨシ?起きていたの?しかもマグナムで押さえつけるなんて、積極的ね」
「いや、なんでオマエ鍵持ってんだよ」
「それは、アキヨシに毎晩、お休みなさいっするためよ」
「はぁ!?ふざけんな!」
まずい。このままだとジリ貧だ。キセが力尽きるよりも早く、オレの魔力が枯渇する。枯渇したら、ヒモ(物理)にされる。
逃げ道は…窓。窓しかな…。
―ガシャン
「んにゃ~アキヨシ君、助けに来たにゃ」
「ナ、ナンシー?なんで」
「とりあえず逃げるにゃ!説明は後からするにゃ」
アキヨシはナンシーに言われるがままに窓から自室を後にした。途中でキセの遠吠えと銃声が聞こえた気がしたが、気にしないことにした。
―屋敷から少し離れた場所
「何で来たんだ?」
「にゃーは、近くの悪徳貴族の屋敷から財産を奪い取った後に、たまたま屋敷の前を通りかかったにゃ。そしたら、部屋の一角に殺意が溜まってたから、見に行ったら…。…もしかしてああいうプレイにゃ?」
「なわけあるか!?」
「まぁ、あのままいたら、君はモユーリちゃんに撃たれただろうけどね」
それを聞いて、アキヨシはナンシーに感謝するのだった




