102 ナンシー
「正直に答えろ!!答えないと痛い目に遭うっすよォォォ!」
「痛い目とはなんにゃ?」
「具体的に言うと、隣のアキヨシさんが『テンガ』でタオシーさんが…いや、タオシーさんの…。…とりあえずとんでもないことになるっス」
「そ、それは困るにゃ…」
「あんた達、今の状況考えなさいよ」
何を隠そうオレ達は今、ナンシーによって縛られていた。
「解いて欲しいにゃら、許して欲しいにゃ」
「絶対許さん」
「じゃあ解かないにゃー」
そう言って、ナンシーは窓際で昼寝していたネコを抱きかかえる。
「猫がネコ飼ってる!?」
「にゃ!そこの凹パイ女、失礼にゃ!!これは、にゃーのおかーさんにゃ!」
「「「「「!?」」」」」
「だ・か・ら、これは、にゃーのおかーさんにゃ。にゃーはおかーさんと人間のハーフなのにゃ。もっと説明要るかにゃ?」
「いえ、必要ございません。申し訳ございませんでした。いや、なんかもう本当に…。チンチンアンコウのことも許しますから」
「?…まぁ、ありがとにゃー」
「アキヨシさん、アキヨシさん!これって普通なんすか?」
「オレに聞くなラクト…。ケットシーの家庭事情なんて知るわけないだろ…」
ナンシーに縄を解いてもらい、各々で背伸びをする。
「なぁ、あと1つ依頼していいか?」
「いいけど、まず今回の成功報酬を…」
「いや、やるわけねぇーだろうが!? はぁ…それはともかく、オレ達はメドゥーサの居場所が知りたい」
「あー…そんなことにゃ?にゃら、1週間後にまた来てほしいにゃ、そのときまでには調査しとくにゃ」
と笑顔でナンシーはそう言い放った。




