100 日は進み
タイタンを倒してから2週間が経った。
「…今日もダメか」
タンタンを倒したことをメドゥーサに伝えるべく「甘い風」に毎日足を運んでいるのだが、今日も店のドアに「私用により長らく休業」と貼り紙がしてあるだけだ。
「帰るか…ってあァ!?クソッ、またヤられたァ!!」
買い物袋を見てオレは悲鳴を上げた。
「これは由々しき事態だ」
「どうしたの、まさかメドゥーサが帰ってきた?」
「いや。また高級魚チョウチンチンアンコウが盗まれた」
そう、タイタン討伐祝いということでチンチンアンコウ鍋を食おうとここ数日買っているのだが、いつも知らないうちに盗まれているのだ。
「また?早くチンチン食べたい」
「まかァせェとけェェ」
ズボンを下ろそうとするタオシーを押さえる。
「モユーリさん、TPOを考えてください」
「ティーピーオー?」
「T(時間)、P(場所)、O(目的)っすよ」
ラクトの話はどうでもいいので俺は切り出す。
「そいつのこと、なんとなく分かってきたんだよ。アイツは多分、ハーブリを使ってるはずだ。どんなに注意しててもやられるからな」
「それってもう防ぎようがないんじゃないんすか?」
「そうよ、相手が来ないようにアタックバリア張ってあげてもいいけど、さすがに5枚同時は厳しいものがあるわ」
「どォうすんのさァァ」
「オマエら、目には目を、ハーブリにはハーブリを、だ」
「何言ってんの」
「そんな目で見ないでモユーリ。…ハーブリを使うとな、ハーブリを他に使ってる奴の認識ができるんだよ!」
「何そのいじめられてるもの同士雰囲気で分かり合えるみたいなやつ!?」
不敵に笑うオレを見てラクトが突っ込んだ。




