飛んだ先には……
2話目です、これ書いてる時食中毒になりました(テヘペロ
こっちの主人公みたいに運が悪いですね
何もない空間から突如光の渦ができた途端一人の青年がその中から現れ、地面に激突した
「ぐっはっ……はぁ……助かった……」
四肢を確認する、異常はない
装備も確認、無残に壊れた剣が一本と何も入ってないポーチ
絶望的なのは変わらない、少し寿命が延びただけ
転移石がうまく作動したうえ、巣のど真ん中とかに現れないだけ幸運なほうだよなぁ、と寝転びながら思う
さっきからやけに眠い、安心したのか疲れが後押ししたのだろう
だが、ここがどんな場所かわからない限り、寝てはいられない
そう思い体を起こそうと腰に力を入れた、が入らない。不思議に思い手に力を入れてみたが入らない
「ちょっと待て、どんだけ疲れてんだよ俺……だったら良かったけど……こりゃ死ぬな」
見れば右足からとめどなく血が溢れ出していた、応急処置した布は外れ、転移した衝撃で傷が開いたのか以前より大きくなっていた
視界がだんだんと白くなっていく、意識も朦朧とし始めた
ついてねぇよなと思ったのは何回目だろうか、結局寿命はほんの少し伸びただけだったなんて……
霞む意識の中、足音が一つこちらへ向かってきた
「もう……いだろ、最後くら……っくりとした……ら……っち行けよ、喰わ……のは……だ……」
振り絞った声は掠れ、うまく言えなかった
最後にもう一度「あっち行け」と言った
「あっそう?助けようとしたけどお邪魔だった?」
後ろの存在が返答したと同時に、意識が無くなった……
まだ続きます、次の話くらいにキャラクターが分かります
では、病院へ行ってきます