アース・エンブリオ
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「はぁ、はぁ、はぁ……あぁもう、クソッ!」
走る走る走る、黒のローブを身に纏った青年は何かに追い立てられるかのように疾走していた。
PC【リック】がいるのは古びて朽ち果てた、洋風の墓地。
視界一杯に墓石が立ち並ぶ不気味な僻地で、死者を叩き起こすかのように荒々しく走り回っていた。
夜空には星明かり一つなく、申し訳程度にぽつぽつと松明が灯っていたが光源としてはあまりに不十分。
つまりこの場を支配していたのは限りない闇。
ちらちらと後ろを見るリック。
背後には暗闇が広がるばかりで何者の姿も確認は出来なかった。
だというのに決して足を止める気配はなく、むしろ何かに追い立てられるかのようにさらに加速していった。
不意に鼓膜を破るかのような破裂音が墓場に鳴り響く。
銃声だと理解すると同時に自分の頬を目にも留まらぬ速さでかすめた“何か”。
「ったく、もう追いついてきやがったのかよ!か、勘弁してくれよ!」
情けない悲鳴が墓場に轟くとそれは忽然と姿を現したのだった。
闇に浮かびあがってきたのは白い仮面。
目の部分は小粒ほどしかないのに口だけは大きく裂けられ、しかも口腔が赤く染まっていたのだからかなり不気味だ。
闇に同化しているかのようなすりきれたローブを身に纏っており、袖口から飛び出している四本の腕には肉も骨も無く、白い骨しか残されていなかった。
下部の左右の手には年代物のマスケット銃が、そして上部の腕には見るだけで寒気がするような両刃の巨大な鎌が握られていた。
足は無く、ぷかぷかと海にでもいるかのように、ゆらりゆらりと宙に浮かびながらリックを追ってきている。
ちらりとその異形の魔物を視界に捉えるとすぐに情報が表示された。
あまたのプレイヤーを葬ってきた夢幻系統のモンスター【リッパー】。
脆そうな外見に反してHPゲージは三段と積み重ねられており、並みのボスよりも遥かに耐久力は多い。
リッパーは射程に入ると逃げ惑う獲物の背中めがけて二丁の銃を連射した。
背中に衝撃を感じ、思わずのけぞってしまう。
無論、痛みを感じることは無かったが、視界の隅にあるHPゲージはみるみるうちに減っており、それがリックを大いに焦らせた。
「やばいやばい!死ぬ死ぬ!」
一刻も早く回復アイテムを使いたがったが、背後の敵がそんな暇を与えてくれるとはとても思えない。
(ど、どどどどうしよ?)
ここまで接近された以上、反転して戦うしかないわけだが生憎、ソロで勝てる相手ではない。
一分と持たず、新たな死体がこの墓地の住人の仲間に加えることになるのは目に見えている。
つまりは逃げるしかないわけで、せめてもの抵抗としてジグザグに走り出したのだが……効果あるのか、疑問だった。
背後から発砲音が鳴り響くたびにリックの身体はいちいち震えあがっていた。
「クッソ~ッ!やっぱ俺には誘導なんて無理だったんだよ!貧乏くじを引かせやがってよッ!」
叫ぶことで無駄に疲れるだけだと分かってはいながらも口を閉じてはいられなかった。
ようやくして目的地が見えてくる。
墓場を抜けて現れたのは、中央に錆びた噴水の設置されたこじんまりとした公園だった。
攻略掲示板においてリッパーと戦闘する際には最も有効とされる場所で、遮蔽物も多く、トラップも仕掛けやすいと評判の戦場だ。
頭からのめり込むかのような形でその広間へと飛び込んでいく。
そして慌てて周囲の状況を確認していくが、そこで待っているはずの仲間の姿が何故かどこにも見当たらなかった。
え?何で?……確かにここで罠を設置すると作戦会議では決めていたのに……。
「お、おいおいおいおい、おいッ!マジかよ!まさか……見捨てられたのッ!」
その事実に思い当たったとき、リックは愕然とした。
そんなことってあるかよ!さすがにそれは無いと心の中で連呼したが、現に二人の友人の姿は無かった。
リックの戸惑いなど理解する余地もなく、リッパーは首を狩る死神のように大鎌を旋回させた。
せっかくかなり経験値を集めたのにパーだとか、レアアイテムもロストしちまうのか、とか所持金も半分に減ってしまな~とか、あいつら次、会ったら絶対殺してやるだの様々な想念が胸中で渦巻く。
(もう駄目だ……!)
まさにリム・リッパーが大鎌を振り上げ、リックを両断しようとした瞬間、地面から魔法陣が出現し、黄色い稲妻のような光が闇を照らした。
『…………ッ!』
音にならない苦鳴が死神の口から漏れる。
そしてリッパーの表示されたステータスには麻痺の文字が黄色く光っていた。
痺れ罠……魔物を短時間拘束し、一切の攻撃も防御も許さないという設置型のトラップだ。
リッパーの動きが止まった瞬間、二つの影が墓石から飛び出してきた。
「おっしゃあああッ!?作戦成功!」
「よしッ……リック、まだ生きてるかい!」
片方は全身を銀の鎧で固めた大柄な男、二メートルはあるのではないかと思う巨大な斬馬刀を両手で構え、リッパーの元へと駆けていく。
大剣使いであるデューク。
巨大さと武骨さの両方を有する刀身で、ブンッ!と風を鳴らしながらリッパーに斬りかかっていった。
何だ、いたのかよ……!逃げたと断じたのは早合点だったらしい。ほっと胸を撫で下ろす。
安心して立ちすくむ中、もうひとつの人影が近寄ってきた。
青いローブを身に纏い、宝玉がいくつも嵌められた杖を輝かせている若い美丈夫。
魔導師ガレオン。
共にこのアース・エンブリオをプレイする仲間であり、今回のイベントにも共に参加することにした友人達だ。
「よくやったじゃないか、リック!お前のおかげであいつをここまでおびき寄せることが出来た!お手柄だよ!」
ガレオンがリックの肩を叩きながら親指を立てる。だが、リックはというと非常に冷たい視線を微笑む美青年へと送っていた。
「……な~にが良くやっただ!囮なんてやらせやがってよ!こっちは死にかけたんだからなッ!」
「仕方ないだろ?適材適所だよ。この三人の中で最も敏捷が高いのはリックなんだから。俺やデュークじゃ追いつかれてここまで逃げてなんてこられないよ?」
「それはそうだが……」
「まぁ、話は後だ!さっさと回復して備えろよ、ここからが本番だぞ」
それもそうだ、とリックは腰のベルトに装着された回復ポーションを取りだし、勢いよく呑みこむ。
嚥下されると同時に攻撃によって減っていた自分のHPゲージが勢いよく伸びていく。そして最大まで回復されたことを確認し、背中に背負っていた剣を抜く。
刀身が翡翠色の輝きを放つ宝石のような剣だった。
どう見ても戦闘用というより観賞用といった形をしていたが、リックが持つ装備の中でこれより攻撃力の高い武器は無い。
その瞬間、拘束していた魔法陣が砕け散り、リッパーは自由の身となった。
慌てて斬馬刀を肩に担ぐと後退するデューク。リックはその巨体に並び立つかのように前に出た。
「いや~、リック!囮役、ご苦労様!まったく惚れ惚れする逃げっぷりだったぜ!お前、食い逃げとかそっち方面の才能があるんねぇの?」
「うるさいぞ、デューク……いいか、もう二度とやらないからな!あんな怖い目に合うのはもううんざりだ」
「はははっ、大丈夫さ!二度目なんかあるはずないぜ。だって、こいつは今日この場で倒しちまうんだからよ!」
デュークは斬馬刀を頭の上で雄々しく回転させるとリッパーにその剣先を向ける。
まったく簡単に言ってくれるよ。俺達は一回、こいつに完膚なきまでに負けているっていうのに。
だが、デュークのその強気の姿勢は心強かった。
完全にマヒから立ち直ったリッパーはリック、デューク、ガレオン……並び立つ三人の戦士を睥睨し、殺意の波動を放つ。
仮想の世界で向かい合っているこの魔物はただのプログラムに過ぎないということは分かっているはずなのに、体が震えてくるのを止められない。
それともこれは武者震いというものだろうか?リック自身にもよく分からなかった。
『……ッ!』
死神のように黒い大鎌を一閃、それを合図として激闘が始まった。
VRММОRPG【アース・エンブリオ】。
あまたの科学技術を生み出してきた人類はついに仮想の世界を創り出すことに成功した。
装着したヘッドギアによって人の電気信号を処理し、仮想空間を自由に動くことが出来るこの技術はVRと呼ばれ、あらゆる分野に転用されていった。
エンターテインメントの分野で開発されたのがこのゲーム【アース・エンブリオ】。
体感し、実感できる待ちに待った夢のゲームの実現であり、発売されて二年経った今でも絶大な人気を誇っている。
魔法があって、魔物がいて、様々な種族がいる。そして自分は理想の存在となってファンタジー世界を謳歌出来るのだ。
ここでは誰もがなりたい自分になることが出来る。
勇者、戦士、魔法使い、傭兵、そして魔王何でもござれだ。
戦うばかりじゃない、農業や魔物の育成を行うなどスローライフを送るのも自由だし、商業でお金を稼ぐと言うのも悪くない。
たとえその役柄に飽きたとしてもキャラメイクをやり直せばいいだけのこと。
失敗の許されない現実の世界よりよほど優しく刺激的だ。
そしてごく普通の高校生、佐伯陸生もこのゲームに魅了されたユーザーの一人だ。
己の半身ともいえるPC【リック】を操り、今日もアース・エンブリオの世界を堪能する。
そして今、リックは今まで戦ってきた魔物の中で最強クラスといっても過言ではないボスと相対している。
『……ッ!?』
耳障りな音を吐き出しながらその大鎌を月明かりの元、振り上げると容赦なく周囲を切り裂いた。
リッパーが振り下ろす大鎌は効果範囲が抜群に広く、避けるだけでも精一杯だった。
まともに当たれば即死、かすっただけでもHPの四分の一ほども削れてしまう。
それが高速で何度も振られるというから反則極まりない。
そのうえ、リッパーは銃も持っており遠距離も攻撃できるのだから、まったく鬼畜的な強さを誇っていた。
だが事前にこの公園に罠を仕掛け、対策を講じたお陰もあり戦闘は比較的に優位に進めていく。
先ほどの設置型の麻痺の罠に、一定範囲の味方のステータスをあげる補助魔法、夢幻タイプを弱体化させるアイテム。
これをあらかじめ戦闘前に仕掛けておいて、その場所へとリックが誘導したのだ。
この日のために買い漁ったアイテムをフル活用しながらリッパーのライフを減らしていく。
戦術としては主にリックとデュークが前衛としてリッパーの攻撃を一身に受け止め、背後で控えるガレオンが魔法で攻撃するという形で戦闘を進めていった。
リッパーは夢幻という属性を持っており、この属性は物理攻撃が半減されるという特徴がある。
つまりは三人の中で強力な魔法を使いこなすガレオンの攻撃が最も有効なのだ。
あらかじめ決めていた通りの流れで戦闘は進んでいく。
「うわッ!わわわッ!あぶねぇッ!」
円を描くように薙ぎ払われた大鎌を体をくの字に曲げることで避け切る。
だが、滑らかな動きで大鎌を腕の中で一回転させたかと思うと今度は上から黒い稲妻のように振り下ろしてきた。
慌てて剣を掲げて防御したがそれでも少なくないHPが削れてしまう。
すぐさま態勢を立て直すと反撃として、必殺技ともいえるアーツをリッパーに向けて放った。
「五閃【フェンフル・ロクス】!」
横なぎに銀の軌跡を描く。剣を振るったのは一度だけ、だが剣閃は五つに分かれリッパーに五回分のダメージを一瞬で与えた。
連続攻撃に僅かに怯むリッパー。その隙を反対側で戦っていたデュークは見逃さなかった。
「やるじゃねぇか、リックッ!オレも負けてはいられないな!オッリャアアアアッ!《バンカーバスター》ッ!」
凄まじい重量を秘めた斬撃、突風を撒き散らしながら上方から地面に突き刺さると、今度は大地が隆起に槍のようにリッパーへと突き刺さる。
斬撃に加え、地属性の追加攻撃を加えるというデュークの二段階の攻撃を放つアーツだ。
そしてとどめと言わんばかりに、詠唱の終わったガレオンから魔法が発動された。
「……《エアブラスト》ッ!」
リッパーに向かって杖を掲げた瞬間、空間ごと引き裂くかのような風の刃が魔物を中心として暴れ狂った。
なすすべなく暴虐の風に刻まれて引き裂かれていく虚ろな身体。
徐々にだがリッパーのHPは確かに減っていく。そして残りの体力が瀕死域であるレッドラインにまで減少した時、それは起こった。
急に魔法がキャンセルされ、蠢く闇がリッパーを包み込む。
「……は?な、何だそれ?」
魔法行使の前兆だろうか?うかつに飛び込むことが出来ず戸惑う三人だったが、意外にもすぐに闇は晴れた。
そして露わになったのは手がさらに二本増え、合計六本もあるリッパーの姿。
デスサイズ、二丁のマスケット銃に加え、血で黒ずんだ禍々しい槍を二本、新たに装備していた。
「ちょ、ちょちょちょちょっと!なにそれ!形態変わるの!聞いてないんですけど!」
「……しまったな。情報収集が不足していたか。まさか最後の最後に隠し玉があったとは……!」
予想外の事態にたじろぐリックとガレオン。
口には出さなかったが勝利を半ば確信していたため、姿を変えた敵に対して後ずさりをしてしまう。
だがそんな二人の動揺を大柄な男性は一笑に伏した。
「おいおい、二人ともッ!そんなにビビることは無いぞ!どうせあいつのライフはあと少しだ!このまま押し切ろうぜッ!」
「あっ、おい!馬鹿!突っ込むな!」
リックの叫びを無視し、デュークは単身でリッパーの元へと駆けていく。
ボスタイプの敵にごり押しなど絶対にやってはいけないことだというのに、デュークの乗りに乗った勢いは止まらない。
再びリッパーを叩きつぶそうと渾身の力で斬馬刀を振り下ろしたが、あっさりと大鎌で止められてしまった。
そして二本の槍と二丁の銃による猛烈な反撃。もはや面攻撃ともいえるほどの強烈さで、成すすべなくデュークはその全てを受け止めてしまっていた。
どうやら攻撃パターンも激変したらしい。
デュークは攻撃力と防御力に特化した重戦車タイプのプレイヤーだ。
だが、さすがにボスの火力を真っ向から受け止めることは出来なかったようであり……
「あッ!ぎゃああああ!やっちまった~ッ!」
回復する間もなくHPは削り飛ばされ、みっともなく死体をさらすことになった。
野ざらしに転がるデュークの身体。ピクリともしないその肉体から半透明の幽体が飛び出してきた。
そして始まるカウントダウン。あの数字がゼロとなったとき、強制的にタウンへと飛ばされてしまう。
「は、早く、早く蘇生してくれッ!」
偉丈夫の幽体が情けなく喚き散らしている。
ったく、あの馬鹿は!勝手に突っ込んで勝手に死ぬなんてどんな間抜けだよ!
だが、見捨てるわけにもいかない。三人でさえも苦戦する相手なのだ。
残されることになる二人だけでは勝利する可能性は万に一つもなく、何としてデュークには復活してもらわなければならない。
「ガレオン!俺が引きつけておくから、お前はあの脳筋の蘇生を頼む!」
「了解!……蘇生中にお前も死んだりするなよ、そしたら本当に終りだからな」
「分かってるって!」
振り向くことなく答えるとリックは覚悟を決めリッパーの前へと進み出る。
デュークを沈めた次は目の前の男へと標的に定めたらしい。
再び大鎌を頭上で旋回させたかと思うと、首を斬り飛ばすかのように横凪に振るった。
腰を落とし、頭の上で凶刃を流して、懐へ飛び込もうとしたが槍による疾風の突きが襲いかかってくる。
何とか剣では受け止めたのだが、勢いを殺しきれずそのまま背後へと吹き飛ばされてしまった。
そして向けられた銃口、発砲音と共に吐き出された高速の弾丸がリックの身体を貫く。
「クッソッ!こいつ、ほんとうに厄介だな!」
隙が無いにもほどがある。
大鎌による斬撃は大ぶりなため、何とか避けることが出来るのだが、その後に突き刺さる槍のせいで下手に近付くことも出来ない。
仕舞には間合いに関係なく穿たれる銃弾。これが厄介極まりない。
まったく、プレイヤーに勝たす気があるのかと問いかけたいほどのスペックだ。
それに加え、攻撃パターンが今までとまったく異なっているせいか、タイミングが上手く掴めず防ぐだけで精一杯だ。
回復する間もなく無残にHPは減っていく。視界の隅にあるゲージがイエローを超えて、レッドラインに達するまさにその瞬間、ようやく復活したデュークが戦闘に復帰した。
「悪いなッ!リック!待たせたなッ!」
進歩が無いのか、再び突っ込んでやたらめったら大剣を振るうデューク。そして不意に自分の身体が淡い緑の光が包み込むのを感じた。
これは……回復魔法か?
後ろをちらりと見るとガレオンが親指を立てながら頷いていた。
よし、これでまだ戦える!
そして三人で協力しながらリッパーと戦っていく。
主に攻撃役はガレウスの魔法だけに絞り、リックとデュークは防御に専念。
下手に仕掛けようものなら、六つの武器による連撃で防御も回避もすることが出来ず、瀕死になってしまうので耐えるほかないのだ。
綱渡りのような攻防が繰り広げられる。
粘り強く、ライフを削っていき、そしてついに……
「おおおおッ!爆砕斬ッ!」
爆発する斬撃という強烈無為なデュークの一撃によってついにリッパーのHPがゼロとなった。
『……ッ!』
空間を振るわせる悲鳴と共にリッパーの仮面にひびが生える。そのひびは少しずつ大きくなっていき、最後には割れて地面へと落下した。
そして露わになったのは人の骸骨。骸骨はぶるぶる不気味に震えながら白い粉末へと変わっていく。
「や、やったのか……?」
目の前の光景が信じられないかのように呟くガレウスの声。
次の瞬間、リッパーが消えた場所に文字が浮かび上がってきた。
『MISSION COMPLETE!』
華やかに踊るその文字を目にした時、三人は声をあげた。
「やった、やったぞ!ついに勝ったんだ!」
「……はぁ~、ぎりぎりだったな。勝てて良かった」
「てやんでい!どんなもんだいッ!」
三者三様の喜び方で、墓場の陰鬱な空気を弾き飛ばす。
そしてリックの視界にはコマンドが現れ、膨大な経験値が注ぎ込まれていった。
LvUP!!Lv56→Lv59
リック Lv59 至剣士
HP:3053 攻撃:323
MP: 298 防御:212
魔攻: 98
魔防:154
敏捷:348
技巧:298
幸運: 3
剣術士LvMax.槍術士LvMax.
投擲LvMax.
ジョブレベルUP!!至剣士LvMax