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エクビア  作者: 生物係
3/10

2日目

 俺は目覚めた。 もちろん、昨日のことは覚えている。

しかし、それ以前の記憶は戻っていなかった。

寝る前に期待した自分がバカだった。夢じゃなかったんだな。


 顔を洗って部屋に戻ると、思わずため息が出てしまった。

(どうすっかな、今後)

なにしろ自分が何者かわからないのだ。

名前は「コウヘイ」というらしいが、仕事をしていたのかどうかはわからない。

もしかしたら無職で、引きこもりだった可能性もある。

(自分についてわかるものはないのか)

部屋を見渡してみても、証拠となるものはなかった。

(うーん、どうすっかな・・あれ?)

ポケットに何か入っている。寝る前には全く気づかなかった。

(これは・・・携帯電話?)

おそらく俺のだろう。ガラパコス型の携帯だ。

開いてみると待受画面が表示された。男女二人が並んで写った写真である。

男性は・・・自分だろうか?ついさっき見た鏡に写る顔に似ている。

女性は誰だろうか。長いロングヘアーで、活発そうな顔でこちらを見つめている。

(自分との関係は?彼女・・・なのか?)r

電話帳を調べてみると、ある大学の電話番号のみだった。東光大学という名前らしい。

俺はこの大学に通っていたのか?しかし、全く記憶にない。

他を探してみても、それ以外に役に立つ情報はなかった。

(収穫はロングヘアーの女性と大学の電話番号か・・・)

大学に連絡してみるべきか、迷っているとパソコンから大きな効果音が聞こえた。

どうやらショートメールが届いたみたいだ。謎の少女からのお呼び出しらしい。

仕方ない。また情報収集の時間になりそうだ。彼女も困ってるらしい。

(さぁ、行くか。NEXTCITYへ)

俺はかすかな希望を辿りながら歩き続けている。前に進まないと不安になるから。



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