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いつもと違う朝

 彼女は私のことなど気にしないで話を続けた。


「このままの生活でいいの?外に出れないでしょ?」


なんで知っているの?


その時はそんなことはどうでもよかった。


「いやです、普通の生活がしたいです。」


「普通って何?」


「普通は普通です・・・」


「みんなと同じがいいの?結婚して子供を産んで、子供が成長して、

 外で働く、それがあなたの人生なの?

 もし本当にそれがあなたの人生なら、

 こんな状況にはなっていない、この状況には意味があるのよ、

 あなたの思う普通の生活をさせない為に今はあなたはこの状況になった

 あなたにはあなたのシナリオがある、

 それはあなたの言う普通とは違っていることに気が付かないと、

 次のステージに進めない。」


「シナリオ?ステージ?意味?」


彼女は早口で言ったことの意味が理解出来なかった。


すると彼女はやさしく微笑んで、


手のひらを上にして手を差し出してきた。


細く長い指そして力強い手だ。


「私の手のひらを見て」


私は何も考えないで、


言われた通り彼女の左の手のひらを見た。


すると手のひらの上に小さな竜巻のようにくるくると風が吹いてきた。


「風?」


そのくるくるする小さな竜巻を見ていたら、頭がクラクラした、


まためまい?


そう思った次の瞬間、目の前が明るくなった。



「ママおはよう、ソファで寝たの?」


あれ?私寝てた?夢見てた?


「えっ?あっそうみたいだね、今日は塾に行くの?」


「今日もリモート授業だよ。」


「そうだよね・・・」


いつもと何かが違う。


キッチンから音がする、


キッチンに行くと修がフライパンを出していた、


「どうしたの?」


「目玉焼き食べるだろう!」


「うん、私も食べる!」結衣が言う、


「めずらしいね、朝ごはん作るなんて」


「そうかな、いつもやっているだろう!」


「いつも・・・?」


私は頭が混乱した、


「ママ、洗濯するものある?洗濯機回すよ!」


え?結衣が洗濯?


洗濯機の使い方も知らないのに?


結衣は洗濯するものを集めると、

洗濯機に入れて洗剤を入れてスイッチをピッピッと押した。


いつ洗濯を覚えたの?


いつから修が朝ごはんを作れるようになったの?



「ママ、おはよう」沙耶が起きて来た。


今は夏休みで毎日お昼まで寝ているのに?



おかしい、何かがおかしい。


狭いリビングに家族みんながせかせか動いている、


久しぶりに見る光景で私は頭が痛くなった、


1人になりたい、頭を整理したい、


「体調が悪くて少し横になっていい?」


「ソファで寝るからだよ、仕事行く前に出来ることはやっとくから」


今まで聞いたことがないセリフを修が言った、


「私は洗濯干しとくから」と結衣が言う、


沙耶は修の手伝いをしている。


いつも部屋から出て来ない沙耶がお手伝い?


私は寝室に入った、1日中クーラーをつけているから、


部屋の空気が重たい、私は窓を開けたそして大きく息を吸った。



 





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