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自己観察

「日記って 何を書くの?」


「二人に共通しているのは、“引きこもり”ということ。

 一人で過ごすの、好きでしょ?」


たしかに……。


「人に気を使わなくていいから、一人は楽。

 同じ空間にいると、家族にさえ気を使ってしまう。

 それは二人が繊細で敏感だから。

 場の空気を読んで、勝手に気を使って、疲れてしまうの」


私と春斗くんは小さくうなずいた。


「人には一人の時間が必要。

 でも、孤独になりすぎると、気持ちはネガティブに傾いてしまう。

 だからまずは、自分を知ることから始めよう。

 日記を書いて、心を観察して」


「心の観察? それって必要なの?」


「必要よ。

 フェリーナに来た目的は、この世界を大きくすること。

 そして、ここで暮らす住人を増やすことなの。

 二人がネガティブに傾くと、フェリーナも重い波動になってしまう。

 だから自分を観察して、ネガティブに傾いていないかチェックするの。

 ネガティブに傾いてもいいのよ。ただ、そこに浸らないでほしいの」


「わかった。自分観察ね!

 気がつくとネガティブになっているから気を付けるね」


私はそう言ったあと、ふと思いついた。


「質問があるんだけど、向こうの世界の人を、みんなメリが連れてくるの?」


メリは首を振った。


「違うよ。

 世界が大きくなれば、人は勝手に入ってくるの。

 コンビニくらいの小さな遊園地があっても、誰も気づかない。

 でも、東京都くらい大きな遊園地があったら、

 みんな気がついて入ってくるでしょ?」


「勝手に入ってくるってこと?」


「そう。でも大丈夫。

 入ってくる人は、波動が軽い人ばかりだから。

 人間は同じ波動を引き寄せる。これ常識でしょ?」


「じゃ僕は、波動を整えていればいいんですね」


春斗くんが言った。


「今はそれが一番大事なこと。お願いね」


私たちはランチを食べて、同じマンションに帰った。


「春斗くんの部屋で、少し話ししない?」


メリが言った。


「え! 突然じゃ春斗くん困るでしょ?」


私が言うと、


「僕はいいですよ」


と、春斗くんは普通に答えた。


いいのかい!!


心の奥では、断ってくれ!と思っていたので戸惑ったけど、


流れで、春斗くんの家に行くことになった。


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