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本当の気持ち

次の日もその次の日も働いて家事をしての繰り返し、


1日休みがあっても疲れて何もする気になれなかった、


部屋の掃除とシーツを洗うのがやっと、


そんな生活を2週間続けて、


私は家から出れなかった過去のことなんてすっかり忘れてしまった。


働いて家に帰るとまずはゴチャついた部屋の片付けをして、


夜のご飯をつくり、明日の準備もしないといけない、


さすがに毎日これじゃ疲れてしまう・・・


修や娘に「たまには片付け手伝ってよ」とお願いすると、


「明日の朝やればいいじゃない」と冷たい態度に腹がたった。


なんで修も娘の何もしないの、


なんで私だけ仕事と家事をやらないといけないの?


そんな怒りが湧いてきた、


私は片付けもしないで、


寝室に行って枕をボコボコに殴って、


ムカつく!!!!


と心の中で叫んで、


布団に頭まで入って収まらない怒りと戦っているうちに、


私は眠りに落ちてしまったようだ。



数時間後の深夜2時に目が覚めた。そして、


ご飯を炊いていないことに気づき、渋々キッチンへ向かいお米を研いだ。


窓の外には、まんまる満月。


月を見ていたら夜空に穴があいたように見えてきた。


満月を見ると寂しくなる。


“私は働くために生まれた?


本当にそう?お金の為に働く人生?それを選んできた?


違う、私にはやるべきことがあったような・・・


毎日同じことを繰り返すため?違う…もっと別の目的があったはず…”


思考がすうっと遠くなる。思い出せない。


寝室に戻ろうと振り向いた瞬間――


そこに、メリが立っていた。


「あっ!えっ?メリ?」


「覚えてた?」


「忘れてた!」


「ハハハ、メリが笑った、

 私のこと忘れちゃった?」


「ここはメリの作った世界か・・・

 本当の私は家からでれないんだったね」


私はすべてを思い出した。


「ここでのふゆさんも本当のふゆさんだよ」


メリの声は優しかった。


 「どうする?このままここで暮らすことも出来るよ、

 ここでの暮らしはどうだった?外に出れて安心した?」


「外に出れてたのは嬉しい・・・でも、

 これが正解じゃないという、思いが心の中にずっとあった」



「ふゆさんがそう思うなら、正解じゃないんだよ、

 自分の思いに正直になるって大切なことだよ。」


自分の思い・・・


私は自分の本当の気持ちがわからなかった。

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