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夜のめまい

私が家から出れなくなったのは、


13年前、めまいで倒れてからだ。



〜〜〜13年前〜〜〜



結衣は10歳 沙耶は7歳、2人とも小学生。


私は35歳で育児も落ちき近所で平日の昼間だけ働ける仕事を探していた。


しかし平日の昼間の求人は思ったより少なく、


希望の仕事を見つけることは出来なかった。


いつも通り、子供を見送ったあとに、


ゴミを捨てにマンションのゴミ置き場に行くと、


「おはよう!」


と声をかけられた、振り向くと、


同じマンションに住む松田あゆみが立っていた。


年齢は私より8個上で、


なんでも話せるお姉さんのような存在だった。


10歳の女の子と8歳の男の子のママだった。


「おはよう、今から仕事?」


黒いズボンに白いシャツ、仕事に行く格好だとすぐにわかった。


あゆみは近所のラーメン屋で働いている。


子供が小学生になると、みんな近所で仕事を探し、


働き始める。


「うん、今から仕事、ふゆは仕事見つかった?」


「今日面接に行こうと思ってる!」


「どこの?」


「ハンバーガー屋さん」


「あそこか!いいじゃん!!頑張ってね!」


「ありがとう、そっちも仕事頑張って!」


そう言って彼女と別れた。


私は学生の時から友達は少ない、


人は嫌いではないけど、人付き合いは疲れてしまう。


大勢でわいわい騒ぐのが好きな人もいるが、


私は2,3人の少人数でこじんまり、


小さなお店で集まるのが昔から好きだった。


1人は好き、でも孤独は苦手。


私は家に帰る為にエレベーターに乗った、


エレベーターが動くと、くらっとめまいがした。


最近めまいが増えている、


疲れているのかな?



約束の時間に面接に行った・・・そして面接は落ちた。


土、日は子供がいるので働くことが出来ない、

お店は土、日働ける人を探していたのだ、


数日後



2月の寒い日。


その日は父、母、妹家族と私の家族、合わせて10人で集まって食事をした。


父と母と私は同じマンションの違う階に住んでいる。


父と母は12階、私は7階。


妹は車で20分の場所に住んでいる。


数カ月に一度、みんなで集まり食事をする。


その日は餃子をたくさん作り、餃子とお刺身で父は日本酒を飲んでいた。


父と母はいつものようにお酒を飲み、


お酒の弱い妹の旦那は、食べて飲んですぐにソファで寝てしまった。


お酒が飲めない修は、“酒飲みの集まり”が得意ではなく、


早々に7階の自宅へ帰った。


私たち家族はビール、日本酒、ワインを飲んで盛り上がっていた。


そして10時には片付け、11時前には私も娘と自宅に帰った。




そして子供は湯たんぽの入った布団に寝かせる、


主人もお酒を飲んだのですぐに寝てしまった。




私は簡単に部屋を片して冷たい布団に入った。


ヒヤッと冷たい布団、


ヒヤッとする感覚が私は嫌いではない、


なので私は湯たんぽを使わない。


疲れていたので、すぐに深い眠りに落ちた。


しかし、


その数時間後、


私は激しいめまいで目が覚めた。




夢なのか?現実なのかはじめはわからなかった。


そしてこれは現実だとわかり目が覚めた、


寝ているのにめまいがする。


どこが上でどこが下かも分からない。


そして激しい吐き気に襲われ、枕の横に吐いてしまった。


「このまま死んでしまうのかもしれない…」


隣で寝ている修を揺さぶって起こした。


「ふゆ、どうした?」


「めまいが……」


そう言ったきり、私はそのまま意識を失った。

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