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サイバーパンク2021-そのモブキャラ(?)は糸と念力を操る-  作者: 東山スバル
第1幕 『退屈な日々にさようならを』

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13/21

ep13 大ボス登場

「ま、待ってください━━!!」


 三浦を静止しようと声を張り上げた伊東の肩に、御島は手を置いて止める。


「大丈夫だ。おれらも援護に入るし、なにより……アイツは〝ゲーム・チェンジャー〟だ。くだらない負けなんて、いくらでもひっくり返してくれる」


 *


 鈴江はヒトを探知する能力を持たない。対して三浦は、先ほど打たれた〝シア・ハート・アタック〟の影響か、ヒトの魂を探知できるようになっていた。


 そのため、三浦は鈴江が通りそうな道へ、地面に落ちていたライフルや手りゅう弾、果てにはロケット・ランチャーを建物の上階に設置する。マリオネットを使い、探知した瞬間に糸で鈴江猟虎を撃ち殺そう……という考えだった。


 三浦は物陰に隠れ、鈴江が通るのを待つ。息を潜め、ただじっくりと待っていた。


(来たッ!)


 ヒトの気配を感じ取り、三浦はまずライフルの引き金につけていた糸を引っ張った。怒涛の勢いで銃弾が放たれるものの、相手も歴戦の猛者。改造してある腕で弾を無理やりガードした。


「……一体なにが」


 鈴江がそう呟いた頃、三浦は手りゅう弾を引っ張って彼女の目の前へ落とす。ポトッと、と落ちた爆弾は、破片を撒き散らしながら爆発した。


 しかし、鈴江は無傷だった。

 それもそのはず。なんと彼女は、オート・エイムを使って手りゅう弾を撃ったのだ。ピンを抜かれてから数秒間、爆破するまでタイム・ラグがあるとはいえ、さすがの神業だった。


「……マトが生きてる?」


 鈴江が疑念を覚え、かなり警戒気味に走り出した頃、

 三浦はとっておきの切り札、ロケット・ランチャーの引き金を引いた。

 四方八方から迫ってくるロケット弾。地面はえぐれ、爆発音が響き渡り、近くにあった車が誘爆し、三浦は物陰から姿を現す。


「よう」


 すでに死体となっていた鈴江を軽く蹴り、三浦はフーっと溜め息をつく。


「おれ、いつの間にかこの世界に染まっちまっているな」


 思えば、身体改造(ギア)能力発現装置(デバイス)を手にしたときから、だいぶ性格が変わった気がする。やはり原作で書かれていた通り、それらは人格の骨格すらも変えてしまうのだろうか。


 だが、そういう疑念を抱いている暇がないのも事実だった。なぜならば、三浦の後ろから車が迫ってきているからだ。


「大ボス登場ってわけかい……」


 三浦はニヤリと笑って振り返り、最後に残っていたロケット・ランチャーの弾を車に放つ。


 その弾丸の威力で、ワンボックスカーがすっかり粉々に粉砕された頃、三浦は手応えのなさを覚えていた。


「おい、ウチの鈴江を殺しやがったのって……オマエ?」


 オールバックでツリ目、整った顔立ちに三浦よりはるかに高い身長、黒いスーツを着ている。

 そんな〝大ボス〟家森球太は、眉間にシワを寄せていた。


「そうだとしたら?」

「そうだとしたら、か。質問に質問で返すが、どうなると思う?」

「あぁ、アンタはブチギレて禿げるだろうな」

「残念。不正解だ、クソガキ。今から答えを教えてやる」


 刹那、

 かろうじて目で捉えられる速度の球体が、まるでブラック・ホールのような球が、三浦に向かって放たれた。それが三浦に直撃した。

 痛みはないものの、さながら自分が()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()のだ。


「あぁ、少し照準がズレてしまったようだな。本当は頭をもぎ取ってやろうと思ったんだが」


 家森球太は、数え切れないほどのブラック・ホールみたいな球体を背後に出現させた。


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