表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
98/312

16

 皆の優しさに(ほだ)された紗綾は涙を拭いながら、口を開いた。


「みなさん、優しいですね。ほんとうに、私みたいに者のために、ありがとうございます。この、ご恩は必ず返しますから」


 この時、紗綾には思うことがあった。数日後、首尾よく宝くじを換金できたら、この人達に、いくらかでも現金を手渡してあげようと。でも、そのことは口が裂けても言えない。人間はお金が絡むと人が変わるから。それはもう、恵介だけで十分に懲りていた。いや、恵介はお金で人柄が変わるのとは少し違うような気がする。元々、性悪(しょうわる)なのだから、変わるとか変わらないの問題ではないのだろう。


「紗綾、そんなに恩に切らなくても大丈夫や。ここにいる間は、私と一緒におまえさんにも色々と働いてもらうからの」


 およねの口から、いきなり思わぬ言葉が飛び出した。


「……仕事ですか?」


「そうだ。働かざる者食うべからずと言うやろ」


「はぁ……それで、私はなにをすればいいんでしょうか?」


 紗綾は、おそらく内職か何かの仕事だと思っていた。それもそのはず、およねの年を考えると到底、普通には働けないと考えたからだ。


「そうさな。とりあえず飯を食ってから、わしについてきてもらおうかの」

お読みいただき、ありがとうございます。 少しでも面白いと思っていただけましたら、ブックマークや評価をぜひお願いします。 評価はこのページの下側にある【☆☆☆☆☆】をタップすればできます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ