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その後、紗綾はおよねに、ここへ来るまでの顛末を話した。もちろん、宝くじに当たったことは言わなかったが。
「そうか、いつの時代でも、女を喰い物にする奴はいるもんや。それで紗綾、これからどうするつもりだい?」
「はい……どつしようかなと思って…多分、外に出ればまた悪い人達に見つかるかもしれないし…でも、京都に帰りたいし…」
「じゃあ、ほとぼりが冷めるまでここにいな。なんにもないとこやけど、雨風はしのげる」
「でも、そんなことしたら悪いですし。それにおよねさんにも、迷惑かけることになるかもしれないですし…」
「気にするな。好きなだけいれば良いわ」
二人でそのような話しをしてから、色々とこの町について教えてもらっていたとき、さっきのドラッグクィーンのような派手な男女が息を切らせて帰ってきた。
「ちょっと、おかあさん大変よ。この娘の顔写真があっちこっちに貼りだされてて、見つけた人には謝礼金がもらえるみたいよ」
「なんじゃと!」
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