2
「おい恵介、俺ら二人やったら、なかなか見つけられへんやろうから、他の奴等も応援呼ぼうか?」
「はい。そうしてくれるんなら助かりますわ」
「でもな、人を使うんは金がかかるやろ。それでもかまへんか?」
「えっ! 今はそんな金ないですし」
「安心せえ、今やない。とりあえずあの娘を捜し出して、当たりくじが見つかってからで、かまへんのや」
「それなら、お願いしたいですわ。でもどれくらい人数、呼べるんですか?」
「そうやな、すぐ呼び寄せれる、うちのスカウトマン約70人と、うちのバックについてる銀龍会の人らやったら4、50人は動いてくれるやろ」
「そんな大人数動かしたら、めっちゃ高ーつきますやん。それにヤクザまでって…」
「あほぉ! それぐらいの人数呼んどかな探せへんぞ。それにヤクザも呼ばな、奴等に対抗できひんやろ。もしも奴等が先に見つけたら、なんもかんも終わりやで。こんなチャンスめったとないんやで!」
タクは、自分が宝くじに当たったかのように鼻息を荒だてて熱弁する。
お読みいただき、ありがとうございます。 少しでも面白いと思っていただけましたら、ブックマークや評価をぜひお願いします。 評価はこのページの下側にある【☆☆☆☆☆】をタップすればできます。




