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「おい恵介、俺ら二人やったら、なかなか見つけられへんやろうから、他の奴等も応援呼ぼうか?」


「はい。そうしてくれるんなら助かりますわ」


「でもな、人を使うんは金がかかるやろ。それでもかまへんか?」


「えっ! 今はそんな金ないですし」


「安心せえ、今やない。とりあえずあの娘を捜し出して、当たりくじが見つかってからで、かまへんのや」


「それなら、お願いしたいですわ。でもどれくらい人数、呼べるんですか?」


「そうやな、すぐ呼び寄せれる、うちのスカウトマン約70人と、うちのバックについてる銀龍会の人らやったら4、50人は動いてくれるやろ」


「そんな大人数動かしたら、めっちゃ(たこ)ーつきますやん。それにヤクザまでって…」


「あほぉ! それぐらいの人数呼んどかな探せへんぞ。それにヤクザも呼ばな、奴等に対抗できひんやろ。もしも奴等が先に見つけたら、なんもかんも終わりやで。こんなチャンスめったとないんやで!」


 タクは、自分が宝くじに当たったかのように鼻息を荒だてて熱弁する。

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