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危険なかくれんぼ

「タクさん、ほんまにタクさんを拉致した奴等がそんなこと言うとったんですか?」


「ふむ、言うとった。でな、今朝方、あの女がひったくりにあってスマホとか盗まれたって、お前が言うとったやろ。せやから奴等に、その時に当たりくじも一緒に盗まれたんとちゃうかって話したんや。そしたらな、奴等はそれは絶対にないって言い切りよったんや。──なあ恵介、ここからは俺の推測やねんけど、なんや、一連のひったくりの件もあいつらが仕組んだんとちゃうやろか?」


「確かに、そうかも知れません。多分、あのアホの紗綾が誰かにペラペラと宝くじののことを喋ったんですわ。──それで、アイツの家に空き巣が入ったんも理解でしましたわ。やっぱ、あいつが今でも50億の当たりくじをどっかに隠し持ってるんですわ。うん、絶対そうや! せやないとあんなヤバイ奴等がここまで必死に探しまわりませんわ」


「ほうやな、俺もそう思ったわ。それやったら、早よーあいつらより先にあのネェーちゃんを見つけ出さなあかんがな……50億の半分はお前にも受けとる権利があるんやろ?」


「はい。詫び料も入れたらそれ以上ですわ。あいつにはきっちり、ケジメつけさしたんねん!」


 恵介は、50億もの当たりくじを紗綾がどこかに隠し持っていると確信すると、鼻息を荒くして意気込んだ。


「恵介、おまえのことや、あのネェーちゃんの家の中とか手荷物とかは全部チェックしたと思うけど……身体の隅々までちゃんとチェックしたか?」


「はい。服を全部、脱がして確かめましたわ」


「じゃあ、前と後ろの穴も奥まで見たんか?」


「いや、そこまでは…」


「なんやて! だからお前はいっつも詰めが甘いんや。あんな細長い小さな紙きれやったら、丸めてタンポンかなんかに入れて隠せるやろ?」


「あっ! 確かにそうですわ。しまったなんでそれを、もっと早く気付けへんかったんやろ…」

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