表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
76/312

5

 おそらく嘘はなさそうだ。もし、こいつが当たりくじを持っているなら、わざわざ女を売り飛ばすようなリスクは背負わないだろう。それに、他の仲間からの連絡では、恵介と一緒に車で来たもう一人の男も何も知らないようだ。その男の事務所にも、車の中にも、女の手荷物であるスーツケースにも、当たりくじは見つからなかった。


 その(のち)、全身黒づくめの男は、いきなり恵介の首の後ろに強烈な当て身を喰らわすと、崩れるようにして惠介が倒れた。


 狭い段ボールハウスから出てきた男は、ボスである藤木に電話をする。


「もしもし、社長。あの男、例の物は持ってませんでした。それに、未だに二等が当選したと思ってますわ。めでたい奴ですわ。それで、男が言うには、今朝方、当たりくじを持っていた女が何者かに引ったくられたって言い張ってますけど、どうしましょ?」


「そっか。──女が身につけてた物の中にも、なんもなかったみたいやしな……じゃあ、おそらく女がどっかに隠しとるっていうことやな」


「はい、私もそう思います」


「よしっ、そしたらお前達は女を手分けして探してくれ。なんやさっき連れていった場所から急に消えたらしいわ。B班の奴等にも女を探すように指示をだしてるから、お互い協力してやってくれ」

お読みいただき、ありがとうございます。 少しでも面白いと思っていただけましたら、ブックマークや評価をぜひお願いします。 評価はこのページの下側にある【☆☆☆☆☆】をタップすればできます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ