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臆病風に吹かれた恵介は、すぐに靴や柄物のシャツ、ズボンの順で脱ぎボクサーパンツだけを残して裸になった。
それを見るなり黒づくめの男は、もう一人の男にあごをしゃくって合図をだす。恵介が脱いだ衣類などを調べるようにと指示をだしたのだ。そうして男は、服をパンパンとはたいたり、ズボンのポケットの中などを確認したりする。
「あかん、ありまへんわ」
「財布の中もちゃんと見たか?」
「はい、それはもう」
もう一人の男は靴の中敷きを外し、先端を覗き込みながら答えた。
「そっか。──もうこいつに直接、聞かなしゃーないな」
サバイバルナイフを持っている男がそう言うと、恵介を鋭い視線で睨みつけ、端的に尋ねだした。
「ええかっ! 今から言うことにちゃんと答えへんかったら、お前の指を一本づつ切り落としていくからな。これは脅しやない。耳の穴を、よぅーかっぽじって聞いとけ! ──当選した宝くじはどこや?」
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