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(マジでこいつらは相当ヤバい奴等や。喋ってる会話がヤバすぎる。人、一人を監禁して身体を売らす算段を日常会話かのように平気で話してる。やっぱこいつら、血も涙もない悪魔や。人の皮を被った鬼。早く、ここから逃げ出さないと。もう万引きとかで捕まってもしょうがない。警察に助けを求めよう)
紗綾が、そんなことを考えながらも以前、女を喰い物にする二人の会話が聞こえてくる。
「まあ、この娘がそうでも……その店で働く女の親御さんや友達とかから連絡あっても、店がきっちり対応してくれるんや。アリバイ対策っていうもんがあって、昼間の会社に勤めてるって偽装してくれるんや。俺らからしたら願ったり叶ったりやろ。ほんま手厚いフォローやで。ハッハハ」
「タクさん。こいつに限ったらマジでそれは大丈夫ですわ。こいつ、今朝がたひったくりあってスマホとかを盗まれたから、ここに来る前に機種変してきたんですわ。せやから、こいつのスマホは俺が預かることにしたんですわ」
大阪に来る前、恵介は紗綾のスマホを買い替えた。もちろん紗綾が滞納していた料金もすべて払った上で。というのも、万が一、泥棒が警察に捕まった場合や当たりくじが出てきた時などに備えるためだ。だが、そのことに紗綾は納得していなかった。とはいえ、恵介に弱味を握られた紗綾は、いやいや納得せざる得なかった。
この後、恵介はタクと一緒に、飛田新地の離れにあるVIP御用達の高級店へ紗綾を連れて行こうとする。
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