表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
56/312

2

(マジでこいつらは相当ヤバい奴等や。喋ってる会話がヤバすぎる。人、一人を監禁して身体を売らす算段を日常会話かのように平気で話してる。やっぱこいつら、血も涙もない悪魔や。人の皮を被った鬼。早く、ここから逃げ出さないと。もう万引きとかで捕まってもしょうがない。警察に助けを求めよう)


 紗綾が、そんなことを考えながらも以前、女を喰い物にする二人の会話が聞こえてくる。


「まあ、この娘がそうでも……その店で働く女の親御さんや友達とかから連絡あっても、店がきっちり対応してくれるんや。アリバイ対策っていうもんがあって、昼間の会社に勤めてるって偽装してくれるんや。俺らからしたら願ったり叶ったりやろ。ほんま手厚いフォローやで。ハッハハ」


「タクさん。こいつに限ったらマジでそれは大丈夫ですわ。こいつ、今朝がたひったくりあってスマホとかを盗まれたから、ここに来る前に機種変してきたんですわ。せやから、こいつのスマホは俺が預かることにしたんですわ」


 大阪に来る前、恵介は紗綾のスマホを買い替えた。もちろん紗綾が滞納していた料金もすべて払った上で。というのも、万が一、泥棒が警察に捕まった場合や当たりくじが出てきた時などに備えるためだ。だが、そのことに紗綾は納得していなかった。とはいえ、恵介に弱味を握られた紗綾は、いやいや納得せざる得なかった。


 この(のち)、恵介はタクと一緒に、飛田新地の離れにあるVIP御用達の高級店へ紗綾を連れて行こうとする。

お読みいただき、ありがとうございます。 少しでも面白いと思っていただけましたら、ブックマークや評価をぜひお願いします。 評価はこのページの下側にある【☆☆☆☆☆】をタップすればできます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ