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 なんの躊躇もない。相手がどう思うかも考えもしない。それでいて紗綾に対して悪びれた様子も見られない。息をするかのように嘘を吐く恵介。


「それで、どれくらい借金があって、どれくらいの期間で返済さす予定なんや?」


「たぶん、一生かかっても返せへん額ですわ。せやから、高値でこいつを()うてくれるとこあったら買い取りでもええんですわ」


 この恵介がいう買い取りとは、人身売買のことだ。向かいに座っている男は大阪のミナミ一帯を仕切るスカウト会社のマネージャーのような存在。本来、スカウトマン達がよく口にだす買い取りとは、女の子を風俗店に紹介し給料の何%かを毎月もらうシステムとは異なり、一括で店からバックを受け取るシステムのことだ。だから、それほど金額は大きくならない。せいぜい、Aランクで約15万から30万が相場のようだ。


 だが恵介は、かなりリスクのあるシステムを選んだ。メリットは一括でもらえる高額なバック、デメリットは警察に捕まった場合、重い刑が課せられる。


 それほど、恵介は当たりくじが出てくる可能性が低いと思っているのだろう。それに、手っ取り早く大金が欲しかったようだ。


「おいおい恵介、いきなりヤバいこと言うなよ。お前のいう買い取りって、そんな簡単なもんとちゃうで」


「いや~タクさん、なんでもええんですわ。とにかく、こいつを高値で売れたら」


「じゃあ、わかった。仮にお前のいう買い取る店があったとしても、この()はそのことを了承してるんか?」

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