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大型バイクに跨がりエアーガンを乱射している男達が、もうすぐ紗綾と香織の前を走り去ろうしている。危険を察した2人は、急いで店の中へ戻ろうとする。
だが、その時だった。先頭の男が、ミケーレ・デ・ベロップグループの最高責任者である紗綾の存在に気づいた。先頭を走っている男は紗綾をよく知る人物。そう、刑務所から出所してきたばかりの惠介だ。
当初、惠介は当選金額が50億円のラト10の当たりくじを巡り、裁判を起こそうと考えていた。紗綾に書かせた念書も持っている。自分が手切れ金がわりにと言った通話記録も存在しない。惠介は大出世した紗綾から金をとれると思っていた。けれども弁護士に相談した結果、勝てる見込みがないと判断する。
それもそのはず、今となっては当たりくじが燃えて存在しない。それに爆発現場に居合わせていたせいで未だに疑いが晴れていない。道の駅で捕まった後、惠介は警察や検察から厳しく追及されるが、知らないものはしらないと突っぱねたようだ。その後、爆発に関しては証拠不十分として不起訴になったものの、爆発現場に乗ってきていたのは盗難車。それにタクの事務所に手入れが入り、違法なスカウト会社が摘発されることに。動かぬ証拠を見つけられた惠介達は、組織だっていかがわしい風俗店に女性達を斡旋した罪、職業安定法違反と車を組織的に窃盗した罪で起訴されることになったようだ。
仮出所を迎えた日から、惠介は紗綾のことを根掘り葉掘り調べだしていた。
裁判で勝てない以上、残る道はただひとつ。それは、盛大な嫌がらせ。それしか思い浮かばなかったようだ。惠介は紗綾に嫌がらせをするしか、むしゃくしゃしたやるせない気持ちを抑えられないでいた。
元々、性根がねじ曲がっており、僻み妬みも人一倍強かった。とことん粘着体質な惠介は、大出世した紗綾のことが許せないでいた。
ネット上での姑息な誹謗中傷もいわずもがな惠介の仕業だった。
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