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 日本史上最高当選金額が50億円の高額宝くじは、すでに換金期限の半年を迎えていた。が、紗綾の持っていた当たりくじが燃えてしまったため、キャリーオーバーが発生することに。


 そして今回、ラト10のキャリーオーバー発生時の当選金額は、なんと85億円に跳ね上がっていた。


 当選金額を見るなり、知らず知らずに唸り声をあげた紗綾は武者震いをした。


(すごい、こんなにも大きな金額になってるなんて…ミケはどうしてこの宝くじを私に買えと言ってきたんだろう。前はたまたま当選したけど、今回はそんなに上手くいくとは思えないし…)


 ミケの声が聞こえたのは紛れもない事実。かといって、ほんとうに当選するかどうかはわからない。紗綾は少し疑心暗鬼に陥るが、むしろミケの言うことに賭けたくなっていた。どうせ、はずれても500円だ。前回と同様、購入金額は1枚500円だった。ちょうど、あのラッキーコインで足りる金額だ。


 そして再度、番号の抽出が行われる日と販売期間を調べだす。


「えっ!? 嘘っ! 11月5日が最終日!? それって今日じゃなかったっけ…」


 思わず声がでてしまった紗綾は、隣に立っていた善三に問いかけた。


「善三さん、今日は何日でしたっけ?」


「今日は5日やで。紗綾ちゃん、それがどうかしたか?」


「いえ、私ちょっと出掛けてきます」


 紗綾はそう言うと香織にスマホを返し、一目散で宝くじが売っている場所へ向かおうとする。


「えっ!? 出かけてきますって、そんな身体で!? それに雨の中、こんな田舎街にどっか行くとこってあったっけ?」

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