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紗綾達が救急車で病院に運ばれたいた頃、駐車場へ駆けつけてきた惠介とタクとその仲間達、それにレーシング仕様の大型バイクで乗り付けてきた2人は、警察に拘束されようとしていた。
爆発があったすぐあと、警察が即時に辺り一帯を封鎖したため逃げられなかったのだ。おまけに、バイクも工場の影に隠してあった車も近くに停めてあった箱バンもすべてが盗難車だった。それになにより、惠介には強い動機があった。
一昨日、惠介が紗綾にしつこくつきまとっていたのを、紗綾の家に事情を聞きに来た交番勤務の警察官が刑事達に報告していた。さらに通話録音のこともあったから尚更のこと。おまけに調べれば調べるほど、2人の素行の悪さが刑事達の目にも余ったようだ。
この紛れもない動機が、惠介とタクをこのあと長い間、拘留することになる。
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