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 魂が九つといっても既にひとつは使い果たしている。この爆発によって一度、息絶えたていたからだ。そしてもうひとつの魂を発動させた。それが今だ。方術を使い猫の身体から残りの魂を抜け出させると、紗綾と善三にその魂を忍ばせた。猫の魂をつかって生き返らせたようとしている。


 だがやはり涼平が危惧していたことが起こる。人間には猫の魂一つではまったく容量が足らなかった。もう一つづつ使うも、それでも足らない。そしてもう一つ、もう一つと命を削っていった。


 とうとう、残りがひとつになってしまった。この魂を使えば自身がこの世にいられなくなってしまう。


 それでも、涼平は迷うことなく2人を助けようとする。もとより涼平は朝から人の姿に化け妖力を使い過ぎていた。それでいてこの騒ぎだ。もうほとんど力が残っていない。それゆえに、最後は自分の命と引き換えに神頼みするしか方法は残されていなかった。


── 神様、私の命を捧げます。だから、お願いです。どうか神様、この2人を生き返らせてください! どうか、どうか、ほんとうにほんとうに… ──


 涼平が天に切実な願いを込めた。そうして、2人を助けようと最後の力を振り絞り、紗綾と善三の身体に忍ばせた魂に念を入れた。


 次の瞬間、摩訶不思議なことが起こる。絶命していたであろう紗綾と善三の身体に光が放たれた。闇夜に浮いた雲の隙間から神々しい光が差し込んできたのだ。


 それは、拝みたくなるような清廉(せいれん)とした美しい光。優しさに満ちた柔らかい光。

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