表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
190/312

古都の外れの森には黄金の土地が!?

 最初の目的地である運転免許センターに行く途中、バックミラーに目をやった運転手の高槻が紗綾に先ほどから心配していた疑問を投げかけた。


「なあ、紗綾ちゃん、男装した格好でも免許を再発行できるんか?」


「あっ! そうですよね。途中で写真も撮らないといけないし。それはあまり考えてませんでした。どうしよう? メイクを落とした方がいいのかな? でも、もうそんな時間なさそうだし……」


 そこへ助手席に乗っていたアンナが後ろを振り向き助言する。


「そんなの大丈夫よ。私なんかドレス姿で、ばっちしメイクもきめて更新したわよ。だから、なにも心配ないわよ」


「へぇ~すごい! そうなんですね。けど

、次の更新まで男装姿の免許証か……」


「気にしない気にしない。そうだ、これをきっかけに紗綾ちゃんもLGBTになりなよ。どう、女性に興味ある? きっと、女同士も悪くないわよ」


「いや、遠慮しときます」


「なぁーんだ。つまんないの」


「おいおい、アンナちゃん、紗綾ちゃんをからかうのはそのへんにしとかなあかんで」


「は~い。じゃあぁ、善三さんも一度だけ女装してみない? 意外とハマるかもよ。──Welcome Towards a world of love that transcends gender!《ようこそ、男女の性別を越えた愛の世界へ!》」


 流暢な発音で力説するアンナは後ろの善三に向かって、ぱっと手を広げた。


「ハッハハハ、、アンナさんってほんとに面白い。私も善三さんの女装姿、いっかい見てみたいかも」


 笑いながら善三をからかう女子達。とたん車中に笑いが広がった。善三は呆れた顔つきで視線を外の景色に移した。

お読みいただき、ありがとうございます。 少しでも面白いと思っていただけましたら、ブックマークや評価をぜひお願いします。 評価はこのページの下側にある【☆☆☆☆☆】をタップすればできます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ