表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
168/312

6

 意外や意外。こんなところで仲の良かった同級生に会うとは2人とも思いもしなかった。


「良かったわ元気で。とても嬉しいわ」


 アンナは総支配人であるまさるに顔を近づけると、なぜかまさるはぽっと頬を赤らめた。


「いや、いやいやー、ちょっ、ちょっと太一、近過ぎやって、わかったからちょっと離れーや」


「う~ん、やっぱまさるって可愛い~。昔から、あなたには性別を越えた愛を感じるのよねぇ~」


「いや、いやいやいやいや~~。けど太一、その格好も似合ってるやん。でも、まさか太一の女装姿をここで見れるとはな……ハッハハハ」


 どこか引きつった笑いかたをしているようにも見えたが、総支配人のまさるは久しぶりに会う太一との再会を素直に喜んだ。


◇ ◇ ◇ ◇


 一方、別室では、親子水入らずでしんみりと話し込んでいると思っていた善三と香織。しかし、なぜか修羅場を迎えていた。


「せやけど香織、ほんまに立派になったな」


 しみじみと成長した娘の姿を喜んだ善三だが、どうも娘の方は違ったみたいだ。


「おいオッサン! 気安く私の名前を呼ぶんじゃねー! いきなり現れて父親面(ちちおやづら)しやがって!」


「えっ? 急にどうしたんや?」


「はぁ~、アホかおまえは! さっきは客の前やったからいい子にしてやってただけや。おいおっさん! おまえのせいで、どんだけわたしとお母さんが苦労したと思ってるんや! よくもぬけぬけと会いにこれたな!」

お読みいただき、ありがとうございます。 少しでも面白いと思っていただけましたら、ブックマークや評価をぜひお願いします。 評価はこのページの下側にある【☆☆☆☆☆】をタップすればできます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ