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5.

 人は金が絡むと疑心暗鬼になるもの。ここ数日、人間不審に陥っている紗綾は、元彼の恵介にとことん騙されてからというもの疑い深くなっていた。そんな自分に嫌悪感を抱きつつも、未だに見たことも聞いたこともないおよねという存在を素直に受け止められないでいたのだ。


 そんなこんなを考えているうちに、ひときわ明るいエレガントな建物が見えてきた。煌々(こうこう)と照らされたエントランスの前には車が切り返しをせずとも回れるロータリーが存在する。


 ホテルのロビーの前に停車する黒塗りの高級車。優雅な建築物と、とてもマッチしている。


「お疲れさまでした。どうぞ、お足元にお気をつけください」


 人の良さそうな運転手がそう言うと、ロビーから駆け寄ってきたドアマンが丁寧にドアを開けた。


「ようこそ、いらっしゃいませ」


 戸惑う紗綾は、おずおずと車から降りた。次いで他の3人も後へと続く。


 中へ入ると、BGMのクラシック音楽が耳の中へと溶け込んでくる。すべてがいきとどいたロビーとラウンジ。高級そうなアンティーク家具に囲まれ、贅沢なラグジュアリーを演出している。

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