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18.

「あのぉ~、ちょっとお聞きしてもよろしいですか?」


「うん? どうかしましたかい?」


「はい、あの~変に思わないでくださいね。えっと、およねさんって、霊とかが視えるんですか?」


「がははは、そりゃあ、びっくりしたやろ? 初めておよねさんの力を知った人間はみんな度肝を抜かされるからな。まあ、なにを隠そう、わしもその一人やけど…。およねさんは紛れもなく本物やで。ようおるインチキ霊脳者とか詐欺師とは、ぜんぜん違うんでっせ」


「はい、それは…──やっぱりそうでしたか。おじさんもおよねさんに見てもらったんですね?」


「ん? おじさんでっか? わしは梅子さんよりだいぶん年下なんやけどな……」


「あっ! ごめんなさい。高槻さんでしたよね?」


 高槻はぐっと口元を引き締め、ふむ、と(うなず)いてから続けて話しだす。


「わしも、およねさんにアドバイスをよーさんもらって、今があるんですわ。そのアドバイスの中には、わしを守護してるご先祖さんが、およねさんに相談して、わしが上手いこといけるように導いてくれたんですわ」


「そうなんですね。やっぱ、およねさんって、なんか人智を越えてる人なんですね」


 そんなこんなを話していると、あっという間に高槻の家に着いた。


「はい、お客さん到着しましたよ。料金は50万円です」


 ベタな大阪ネタを披露した高槻は、満面の笑みを浮かべて後ろを振り向いた。


「じゃあ、出世払いでお願いします」

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