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 ライターの明かりが灯された狭い通路には、三人の男達が横たわっていた。それを見るなり、一同がギョッと目を見開いた。何が起こったのか未だに理解できない遠藤達は、先程の場所から移動している涼平を睨みつけた。


(おそらく、こいつの仕業だ)


 直感的にそう思った遠藤は、配下の者に他の仲間達をここへ呼ぶように指示をだす。すぐに遠藤の命を受けた男は、外へでるなりB班とC班を電話で呼び寄せた。


 数分後、にらみ合いが続いているところに遠藤達の仲間も駆け寄ってきた。手にはライト付きの伸縮自在な警棒を持っている。

 後ろから仲間が応援に来たのがわかると、はじめにいた黒服の男達が倒された仲間を担いで外に出る。後ろから来た黒服の男達と交代した形だ。この時、すでに黒服の男達はネズミ一匹外に出さないぞという意気込みでぼろアパートの周りを取り囲んでいた。


 さあ、準備は整った。勝ち誇った顔を浮かべた遠藤は、部下の者達に檄を飛ばす。


「もう時間がない。邪魔する奴は、いてこませ!」


 善三達の顔にも緊張が走る。しかし、その時だった。奥の部屋のドアが開く音がする。そのあと、ハイヒールの足音が聞こえ出す。


──コッ、コッ、コッ、コッ──


「あらぁ~やだぁ~~、みなさん、お揃いで。う~~ん、いい男達ね。ほんとにぃ~」


 突如、奥から現れたのはアンナだった。黒服づくめの男達を見たアンナはお色気たっぷりで艶のある声を発した。


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