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トーマス·サーフロー

彼はサーフロー伯爵家第二子だ。


「私が後継者ですか…?」


10歳になったとき、兄のレオナルドが侯爵家の嫡女シャーロットと婚約した。

彼女は跡取りであったため、レオは迷う事なく伯爵家の後継者を辞退したのだった。


「そうよ。レオはシャーロット嬢と一緒になれるなら、爵位を継げなくてもいいと。貴方たちのお父様そっくりよ。」


彼の父親は侯爵家の嫡男だったが、母親を溺愛していて家を継がずに伯爵家へ婿入りしている。


「もちろん、まだ10歳なのだから、気負う必要は全くないわ。」

「母上、質問なのですが?もしも、私も後継者である令嬢を見初めて、婿入りすると決断したら

どうします?」


トーマスは訊いてみた。父親や兄と同じ道を辿ってしまったらどうするのかと気になるところだ。


「そうしたら…」


母親が徐にお腹を撫でている。


「この子が後継者…かしら。」

「母上!おめでとうございます!」

「ふふ。ありがとう。伯爵家は賑やかになるわね?」

「はい!とにかく今はいろいろな選択肢を視野に勉学に励もうと思います!」

「そうね。そうしてちょうだい。」




そんな折、大伯父であるエヴァンス侯爵家の夫人が主催する茶会に家族で参加した時に彼の運命は動き出した。

 

茶会の会場から少し離れた場所で誰かが令嬢たちに取り囲まれていた。

近づくとトーマスに気がついた令嬢たちが顔色を変えて立ち去った。その場には囲まれていた令嬢とトーマスが残った。


「君、大丈夫ですか…?」

「は、はい…。ありがとう…ございます…。」


顔を上げた彼女を見ると、彼は全身に雷が走る感覚を覚えた。

これが噂にいう『一目惚れ』なのだろう。


「あの、お名前をお訊きしても…?」

「わ、私ノルバルン伯爵家第二子のキャシーと申します。サーフロー様。」

「俺…いや、私のことをご存知で?」

「ふふ。サーフロー家は有名ですから。」

「そうですね。あの、キャシー嬢とお呼びしても?」

「あっ、は、はい。是非!」

「キャシー嬢、あちらでお茶をしながら少し話しませんか?」

「喜んで…。」

「それから、私のことはトーマスと呼んでくださると、嬉しいです。」

「は、はい!と、と、トーマス様…。」


お互いが頬を染めて会話をする。そんなふたりが婚約するのはとても自然な流れてだった。

トーマスとキャシーの婚約を後押ししたのはエヴァンス侯爵夫人。

キャシーの母親と夫人は学院生時代からの友人で、お茶会でふたりをみたときからお互いの気持ちが合うならば、婚約させたいと思っていたらしい。


トーマスはキャシーと結婚後はサーフロー伯爵家を継いだ。

そして公私共に支えてくれるキャシーをとても大切にしたのだった。

エイミーとジャックの子ども…

頭脳明晰、容姿端麗だけれど、

性格は完全にジャックだと思います。


これにて、本当に完結です。

私が執筆した小説の中で断トツ一番

足を運んでいただいた方が多い作品で、

アクセス総数とか見ながら、

「ヤバい!」を連呼してました。


ご覧いただいて、

ありがとうございましま。

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