レオナルド·サーフロー
エイミーとジャックの子どもの話しです。
彼の名前はレオナルド。サーフロー伯爵家の嫡男だ。
「母上、こちらを。」
15歳を間近に彼は母親である女伯爵から、領地の改善案を出すように言われた。
「お疲れ様。レオ。貴方も来週から学院生ね。」
「はい。母上。」
「楽しんでらっしゃい。それと、自分で婚約者候補を見つけてらっしゃい。」
「承知しました。」
両親は恋愛結婚だったこともあり、レオにもそうするように言っている。
「両親は親世代の憧れの夫婦なんだ。俺自身も、両親のようにお互いを尊重できる人と結婚したいと思っている。」
学院で友人のアルベルト伯爵令息とその従姉である侯爵令嬢シャーロットと婚約者に求めるものがあるのか。という話になったときにレオはそう話した。
「私の両親もサーフロー伯爵家に憧れて、恋愛結婚だったそうですわ。」
「そうなんだ。両親の恋愛結婚主義が周りに知れ渡っているせいか、令嬢のアプローチが学院へ入学してから凄くて、辟易するんだよね…」
「そうだったのですね…。ですが、レオナルド様は貴族の憧れサーフロー伯爵家の嫡男。他家の令嬢の視線を独り占めしていても不思議ではありませんわ。」
「レオ、ちなみにだが、その令嬢の中にシャルは含まれてるぞ。」
アルベルトがシャーロットをニヤニヤしながら見た。
「あ、アル!?や、止めて!は、恥ずかしいわ…」
「シャーロット嬢?」
「れ、レオナルド様、今のは忘れてくださいませ!」
「どうしようかな?」
レオはシャーロットを見つめる。
「えっ…!?」
「ねえ、シャーロット嬢、今度うちにお茶しに来ない?こいつ抜きで…」
アルベルト抜きを強調して彼女を誘う。
「えっ!?えっ!?」
シャーロットは淑女らしからぬ狼狽え振りを見せる。
「俺、抜きなのかよ…」
「アル、来てもいいけど、俺はシャーロット嬢とだけ話すぞ?」
「レオナルド様!?」
「ねえ、周りに人がいないときだけ、シャルって呼んでいい?」
「あ、あの…えっと…」
「レオ、お前な…」
「ダメ…かな…?」
両親譲りの美貌でお願いされてはシャルに断ることはできない。
「は、はい。シャルとお呼びください。」
「ありがとう。で、シャル。我が家へ来てくれるよね?」
「はい。喜んで。」
「俺のこともレオって呼んで?」
「はい…。レオ様…。」
程なくして、レオとシャルの婚約が整う。
彼女は侯爵家の跡取りだったので、レオは迷う事なく、婿入りを決めたのだ。レオのシャルに対する溺愛は両親を彷彿とさせるもので、シャルは甘やかされて過すのであった。




