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大人と幼馴染たちの会談

エヴァンス邸へ両侯爵と前侯爵が戻ってきて、両侯爵夫人も呼ばれて大人数で晩餐が開かれた。

エイミーの女伯爵就任の()()だけのささやかなパーティーだ。

誰かと話しながらの楽しい食事が久しぶりだったエイミーは終始泣き笑いで疲れてしまったのか、エヴァンス邸の客間で眠っている。


彼女が眠ったのを確認してから関係者一同が応接間に集まった。


「では、私とホーキング侯から伯爵家について、皆に話しておこう。」


エヴァンスとホーキングはエイミーの元父親のこと、後妻と義妹のこと、そしてガーランド家のことを説明した。

ちなみに、ガーランド家の不正の証拠とユリウスの不貞の証拠は辺境伯夫人が用意したものだった。


「今日、学院でユリウス·ガーランドと遭遇したのですが、婚約の話しはなくなって良かったです。」


トールは安堵する。


「父親の件はエイミー本人には言わないほうが良いわね…

実家にでも帰ったことにしましょう。」


エヴァンス夫人がそう言うと、ホーキング夫人も同意した。


「それで、ジャックよ?首尾よくいったんだな?」


前侯爵がジャックを見やる。


「はい。前侯爵閣下。エイミーに想いを告げて、彼女も私のことを好きだと言ってくれました。

そこで、父上。私はエイミーと結婚したいので、

ホーキング侯爵家の家督を継ぐのは辞退させていただきます。エイミーと彼女が守ってきたサーフロー領を一生守っていきたいと思っています。」


ジャックは頭を下げる。


「家督を継がない件は了承した。が…エイミーとの婚姻に関しては、エヴァンス侯との話し合いだな。」


ホーキングはエヴァンスに視線を送る。


「ふうー…。

ジャック、君の気持ちは分かったよ。エイミーの後見人は私だ。近日中に婚約、婚姻について話し合う席を設けることにしよう。」

「エイミーちゃんがやっとうちの子になるのね。ふふ。」


ホーキング夫人は嬉しそうだ。自分の息子であるジャックが小さいときからエイミーを好いているのを見守っていたのだから、当然だろう。


「ありがとうございます。必ず、エイミーを幸せにします!」

「期待してるぞ。ジャックよ。」


前侯爵は優しい視線を向けた。


「とうとうエイミーとジャックが婚約か。」


トールは感慨深くジャックを見る。


「お前には留学中、()()()として世話になった。」

「おい!俺は虫除けのつもりはないぞ!兄としてだな!」

「はいはい。お義兄さん。」

「お前、馬鹿にしてるだろ!」

「してないさ。トールがエイミーの側にいてくれて助かったって意味だ。ありがとう。」

「ジャックが優しいの気持ち悪い!」


トールとジャックは言い合ったが、それはお互いにエイミーを大切にしているから故であることを

周りは分かっていた。

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