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ガーランド侯爵家(微ザマァ)

ここはガーランド邸の当主の書斎。

険しい表情のガーランド侯爵とエイミーの婚約者…になり損ねたことをまだ知らない、ユリウスがいる。


「父上、お呼びですか?まさか、サーフロー伯爵家のエイミーとの婚約で何かあったのですか?」


書斎に呼ばれたユリウスは父に声をかけた。

彼は父親の表情を見て少しだけ狼狽える。


「婚約の話しはなくなった…」

「な、なくなった!?どういうことです!?

エイミーが婚約者になるのはほぼ決定だったはずではないのですか!?サーフロー伯爵からも

いい返事があったと!」


ユリウスは父親に怒鳴る。


「あの男は伯爵代理だったんだ!今はエイミー嬢が女伯爵の地位に就いている。それにこの書類を見ろ!」


ガーランドはユリウスに数枚の書類を叩きつけた。その書類にはユリウスが複数の令嬢や未亡人と関係を持っている証拠、娼館のパトロンをやっている証拠、当主が領地からの税収を着服している証拠が書かれていた。


「父上!着服とはどういうことです!?」

「貴様こそ、複数の女性と関係を持っているとは何事だ!」


ガーランドはユリウスの頬を殴る。


「ち、父上!?」

「午後に入ってから令嬢の家からも抗議が来ておる!貴様、婚約者が出来る前の火遊びだと思っておったが、子どもまで拵えるとは!ガーランド家の恥晒しめっ!」

「父上、我々はどうなってしまうのです?」

「国からは着服した分を一括で返納すれば今回は、厳重注意で済ませてもいいと…」

「で、では直ぐにでも資金を!」

「あったらとっくにやっておるわ!」

「な、何故です!?なぜないのです!?」

「お前は知らなくていいことだ!」


ガーランド当主は裏社会では名の通っている人物で違法な方法で金を稼いでいることを家族は知らない。


「とにかく、お前は学院を辞めて部屋で謹慎していろ!この件が解決できるかどうかも分からないのに、貴様の尻ぬぐいまで手が回らん!」

「父上!どうしてです?なぜ!?」

「この家はきっともう終わりなんだ…国だけでなく、貴族のトップクラスにいるエヴァンス侯爵家とホーキング侯爵家に目をつけられたのだからな…」

「父上…」

「とっとと、部屋へ行くんだ!」

「…はい…。」


ユリウスは落胆したまま書斎を出た。


「どうしてだ…俺はあの高嶺の花のエイミーと結婚して幸せになるはずだったのに…

少しだけ火遊びした程度だろ…どうして、殴られなければならないんだ…

俺の人生は順風満帆だったはずなのに…」


その後、ガーランド侯爵は金が払えず、爵位を返還するしかなくなり、奥方の実家へと身を寄せることになった。

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