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義母と義妹の末路

ザマァではありません。

もともと、エイミーの継母は

悪い人ではないのです。

アメリアも、その母親の血を引いているので

元はいい子!のはず…

エイミーの父親の後妻は肉体労働が多い大変な伯爵家の使用人として働き始めた。

夫…だった男の言葉を真に受けて、伯爵夫人になれたと有頂天になっていたことを省みながら、仕事に精をだしている。

あの男と自分の娘が伯爵家を継ぐからと本来の後継者であるエイミーを冷遇した。とても酷い冷遇ではなかったにしろ、やってはいけないことであると理解するくらいの常識は彼女にはあったようだ。

そんな孫を冷遇した自分にしっかりと紹介状をくれたエヴァンス前侯爵に感謝し、遠い修道院へ預けた自分の娘の健康を常に祈りながら、ひっそりと生きていこうと彼女は決めたようだった。



アメリアは王国で一番厳しい修道院へ向かう馬車で、未だに自分の置かれている状況が理解できない節があった。


「どうして、私が修道院に…?お義姉様が伯爵家を継いだからといって私やお母様、お父様が出ていく必要ってあるの…?お義姉様ばかりズルいわ…美人で気立てもいいのに、産まれたときから伯爵令嬢で、ドレスも宝石もいっぱい持っているのに、どうしてその全部を私から奪うの…?」


ひとり呟いていると修道院へ到着しシスターの案内で部屋へ通された。

部屋には書物机と寝台があるのみ。


「これが、部屋…?」

「そうです。アメリアさん、あのタンスの中に服が入ってますので、お着替えを。」


衣類を着替えなくてはならない。大好きなドレスから質素なワンピースを着なくてはならない。


「どうして、こんな地味な服を…」

「アメリアさん、早くお着替えください。お祈りの時間が迫っているわ。」


案内してきてシスターが声をかける。


「お祈り?どうして?」

「貴女は神へお祈りするためにここへ参ったのですよ。これからは毎日決まった時間に神へ祈りを捧げ、自分の行いを省みるのです。」

「言ってる意味が分からないわ。」

「その内分かるようになりますよ。さ、着替えて参りましょう。」


シスターは手際よくアメリアを着替えさせ祈りの間へと案内した。


「何…ここ…?」

「祈りの間です。本日は初めてですので目を開けて、私や他の修道女たちの動きを見ていてくださいね。こちらにお座りなさい。」


アメリアは席に座ると前方を見る。自身と同じ服装をした女性たちがいて、古びてはいるが美しい女神の銅像の方を向いて目を閉じて一心に祈りを捧げている。

動きを見ているように言われたが何故か自分もやってみようと思ったアメリアは目を閉じて、銅像へ向かって離れ離れになった家族の健康を願い祈りを捧げるのであった。

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