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ライトの今後について 前日~魔法剣士ライトの望み

これで、「魔王討伐後と旅立ちまで」は終わりです。

前夜

ライトはフォルカスと酒を飲み別れた後、今後について考える。


まずは居住地だ。

1.この国にいる。

2.別の国に移住する。


2だな。


この国は、何にも役に立たない貴族が威張っている国だ。何かあったらまず平民は犠牲になり、何かあったらまずは貴族が助かる仕組みになっている。確かに貴族様は、その祖先は国の為に働き国のために尽くしてきたから今の地位を貰ったのだろう。しかし今の貴族はそれにあぐらをかいて、自分が貴族であり平民に対して優遇されるのが当たりだと思っている。この国には先はないだろう。カインやミリマムは変えようとしているが、根本が腐った木はいずれ葉も腐る。カムクラに行こうと思ったが、フォルカスさんの言うことを聞く限り、カムクラにはカムクラの問題があるようだし。ちょっとどこの国に行くかは置いておこう。


そして職業。

1.傭兵を続ける。

2.他の職業に就く。


2・・・かなあ。両親が死んで傭兵ギルドに拾われてからずっと傭兵だった。拾われなかったら生きてはいけなかっただろう。その点では感謝している。しかし、だからといって俺個人に支払われるべき報酬の7割を没収、3割しか貰えないとかどうよ。俺のような境遇の子供は一杯いたがみんなクエスト途中に死んじまった。俺は生き残り、ギルドマスターやお偉いさんのレベルを超えることができたから、報酬の搾取を辞めないなら皆さんを痛めつけて他の国に逃げるか冒険者に鞍替えするって言ってようやく報酬を搾取されなくなった。陰では恩知らずとか言われているらしいが、搾取された金額を計算するともうすでに恩は返したと思う。


他の国の傭兵になるという手もある。俺の場合、S級傭兵、黒龍倒した、魔王退治のパーティの

一員と言うことで、どの国でも歓迎されるだろう。でもな・・・傭兵だと

1.高ランクの傭兵だといつ何時呼び出されるかわからない。

2.高ランクの傭兵だと死ぬ確立の高いクエストを無理やり国から強制して受けさせられる場合がある。

3.高ランクの傭兵だと、クエスト失敗時に全てお前が悪いと言われる可能性がある。


とりあえず3年は暮らせる貯金を持っている。傭兵になれば確かに高報酬だろうがそんなに報酬はいらない。いつ呼び出されるかわからない、仕事は死と隣り合わせ、そんな生活はもう嫌だ。傭兵として国には十分尽くしたと思う、もういいだろうとは思う。


じゃあ、他国に行って何をしよう。

収入は人並み若しくはそれより少なくてもいいから、やりがいというか楽しい仕事か楽な仕事がいいなあ。拘束時間が少ないのがいい。用事があるときは休めるのがいいなあ。今、大陸の平均収入は350万ゼニーらしい。独り身だから300万ゼニーあれば十分暮らせるだろう。350万~400万ゼニーの仕事を探そう。傭兵やってたら1週間で稼げる金額だが。これだけあれば十分だろう。


では何をするか。

俺、甘いもの好きだからお菓子屋にしようか。お菓子屋に努めて、お菓子スキルが着くまで修行して、スキルが着いたらレベルアップ時に着くスキルポイントで余っている分を一気に着けて店を開くか。でもこの場合、お菓子ポイントがいつ着くかが判んないし、うまくいけば半年程度で着くけど、下手すれば一生つかないかもしれないし。ちょっと危険か。趣味程度にした方がいいかもしれない。


薬屋か。俺、錬金スキルはLV10でマックスだし。普通の戦士系の職業は、錬金や鍛冶スキルは着かないし取らない。そんな事するなら戦士系のスキルを付けた方がいいし。でも俺の場合、強くなるまでは報酬をギルドに搾取されていて、薬を買うお金、武器や防具を買うお金がなかったから、自分で作るしかなかった。だからクエスト中に採取した草、薬草、鉱石、素材で自分で作るしかなく、作っていくうちにスキルが着いたので、レベルが上がるごとに適宜割り振ったから錬金LV10、鍛冶LV8あるんだよね。まあこれは考慮に入れておこう。


鍛冶屋も鍛冶レベルあるからいいかも。でも、錬金は天啓をうけてLV10に出来たけど、鍛冶は今だ天啓受けてなくてこれ以上上がらないんだよな。現状だと。そういう意味では鍛冶よりも薬屋向きかな。


ちなみに錬金スキルは、薬草とされていないいわゆる雑草同士を錬金して、たまたまハイポーション(ただし副作用あり、3日~1週間足がかゆい)を作ることが出来た時に受けることが出来た。


雑草同士を錬金して回復系の薬を作るレシピはミリマムに渡したから、教団で検証してくれれば

いいと思う。


まあまとめると、

1.この国を出る。その為には明日の褒章は旅に出たいと言う。

2.見バレしないように、偽名のギルドカード「元D級傭兵ラングドシャ」として活動する。

偽名のギルドカードについては、基本本人と所属国のギルドマスターしか知らないこととなっているので、王国ギルドマスターであるダルシムを脅して口封じをしておく。


職業については

1.勤務時間は適切な時間。

2.用事や体調を崩した場合休めること。

3.生活するのに必要な金額、今まで傭兵しかしたことがないので年収300万ゼニーからを

狙う。


こんなところか。


細かいところは、後日フォルカスさんに相談しよう。


***********

で、魔王退治祝勝会の当日なんだけど、自分のことなのであっさり言うと


大陸全土を旅したいと言う願いは聞き入れられた。


パーセル国王始めパーセル国の重臣、傭兵ギルド王国ギルドマスターらは苦い顔若しくは反対したが、大陸全土を廻り他の国でも俺を必要とすることが有るならば手伝いながら旅をしたいと言ったら、他の国王から賛同を得られ許可された。


これでこの国からオサラバかな。






次からはライトの転職についてフォルカスが色々指導することになります。

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