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魔王退治祝勝会 褒美 賢者ミリマムの望み

転職前、次です。

パーセル国王ガイデンが次に賢者ミリマムに問う。

褒美として望むものは何か、と。


賢者ミリマムが答える。

「母が王国教団本部教会の教会長を辞任し、治療団を結成し国を廻り負傷している人たちの治療にあたると言ってます。私は母の後を継ぎ王国教団本部教会の教会長となり、母の留守のこの地の病人、けが人の治療に当たりたいです。しかし、治療できる人数には限りがあります。王国には国庫を開き、私たちが治療出来ない方々のための治療薬をこれらの人に渡して頂きたいと思います。」


「私は今まで教会で王国教団本部教会の教会長として、首都の病人やけが人の治療にあたってきました。わが娘ミリマムはすでに白魔法は私よりもはるかに上、王国の信仰、治療を任せることは十分可能と思います。」

ミリマムの母であり王国教団本部教会の教会長がバーセル国王に答える。


「解かった。賢者ミリマムよ。国教団本部教会の教会長となり、この国の民を救ってくれ」


「解かりました。命を賭けてこの国を守ります。」

賢者ミリマムが答えた。



***前夜***

月がきれいな夜、ミリマムがライトに言う。、

「ライトさん。明日、私は母の代わりに王国教団本部教会の教会長になりたいと言おうと思います。」

「お母さんは?この事態で引退するの?国には負傷者や病人がたくさんいるぞ」

「母は何人かの人を連れ、大陸中を巡り治療に当たりたいと言っています。私は母の後を継ぎ、母のいない間この国を支えたいと思います。」

「すまん。つまらんことを聞いてしまった。お前のお母さんは立派だ。城にいる貴族どもとは違って。」

「それは・・・敢えてコメントは避けます。」

「そうだ、お母さんが旅立つのに役立つと思うからこれをもらってくれ。」

俺はミリマムに荷物袋を渡す。

「これ、4次元の荷物袋じゃないですか。こんな貴重なものをもらうわけには・・・」

「いいから渡してくれ。おれの予備3つのうち2つだ。予備だからそんなにモノは入らないかも知れないが、馬車5台分くらいの薬や材料、荷物は入るだろう。重い荷物を持って治療するよりよほど役に立つだろ?俺にはこんなことでしかお前たちには協力できないが。渡した分はドラゴンなんかを倒して補充するさ。」

「ありがとうライトさん。」

「ただ、貴族どもや商人どもにばれると取られるかもしれないから注意するようにな」

「うん。」

「あとさ、これはお前に。おれの錬金術lv10で得た回復薬の錬金方法。回復効果と副作用なんかも書いてある。」

「副作用・・・それってまずいでしょ。」

「だからさ、まずくない副作用が発生するやつが書いてあるの。例えば治るけど3日下痢が止まらないとかさ」

「もう、何言ってるのライトさん。でもありがとう。」

***********


あいつ。王国教団本部教会の教会長になったか。よかったな。あいつは俺より年下だけど、俺より大人だから。貴族や王族の無理難題や身分のごり押しをかわしつつ、平民のみんなを治してくれるんだろうな。でもさ、国の復興が済んだあと大丈夫かな。もめそうだ。


ライトはこんなことを考えていた。


ミリマムの役割は、メインが白魔法だった。黒魔法も使えるけど、黒魔法は俺も使えるから。何度も苦戦して、何度も死ぬかと思ったけど、そのたびにあいつが白魔法で後方から回復してくれたよな。

4人が死なずにここに戻ってきたのは、あいつがいたからだ。旅の途中では喧嘩ばかりしてたけど。

ありがとうミリマム。








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