魔王退治祝勝会 褒美 勇者カインの望み
まだ転職前です。
壇上には大陸の4人の王が。
その両脇には各国の重臣が並んでいる。
王の前には、魔王ガルベスを倒した4人が並んで平伏している。
4人の王を代表して、パーセル国王ガイデンが4人に問う。
褒美として望むものは何か、と。
勇者カインが答える。
「王国騎士団に参加し、この国を守りたい。二度とこの様に王国が荒廃しないようにこの国を守りたいです。」
「私はこの戦乱で負傷し、教会で治療をしておりますが治りましてもすでにカイン殿には勝てないでしょう。王国騎士団長が強くなくては団員が生死を超えて働くことができません。カイン殿を王国騎士団長とし、私はその補佐に廻るべきと考えます。」
王国騎士団長がパーセル国王に答える。
「解かった。勇者カインよ。王国騎士団の騎士団長となり、この国を守るのだ」
「解かりました。命を賭けてこの国を守ります。」
勇者カインが答えた。
***前夜***
月がきれいな夜、カインがライトに言う。、
「ライトさん。明日、多分王様から褒美として望みを聞かれると思いますが、どうします?」
「お前はどうするんだ。カイン」
「僕は王国騎士団に入団したいって言おうと思います。ライトさんは?」
「今考え中。いくつか望みはあるんでどれにしようか迷ってる」
「現在の騎士団長は高齢でケガをしています。ライトさんが団長になってください。僕が支えます。」
「俺みたいな孤児の平民が団長になっても、団員が従わんだろ?お前は男爵家の跡継ぎだ。お前ならみんなが従うだろうし、お前がなるべきだ。」
「そんな・・・一対一だと、僕はライトさんやフォルカスさんには勝てない・・・フォルカスさんは冒険者ギルドの立て直しがあるだろうしこの国を守るにはライトさんがなるべきだ。身分差なんか関係ないじゃないですか。」
「関係あるのがこの国だ。国を守りたいならお前がなれ。カイン。それに俺は騎士団長になるよりやりたいことがあるしな。」
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思った通りカインが王国騎士団長になったか。よかったよ。俺が押し付けられなくて。
誰がこんな国の貴族を守るために王国騎士団長になんかなるかよ。外では平民が家を壊され野宿している人もいるのにこんな贅沢な宮殿を先に直してうまい飯くってお祝いってか。
本当にこの国は腐ってるわ。騎士団じゃなくて打倒パーセル国王の革命軍軍団長なら喜んでなってやるがな。しかし国民を守るのも王国騎士団の務めだしな。カインなら、フォルカスさん、俺、前にいるあのおっさん、カムクラ王べルージュ以外には負けないだろうからいいかな。
ライトはこんなことを考えていた。
魔王が攻めてきたとき、勇者がいなかった。魔王の絶対障壁を破らないと魔王は倒せない。
勇者の宣託を受けたガキがでてその勇者とパーティを組むことになって、最初にカインと会った時は、あいつのlvが低くて、あいつのlv上げるためによく訓練してやったよな。最初こんなガキで大丈夫かよ。この世の終わりだなんて思ったけど、あいつよく頑張ったよ。強くなった。
なんか勢いで書いてしまいました。読みずらかったらすみません。