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そこまで深読み?経済学

作者: 多摩次郎

金本位制のことを書きました

後にローマ帝国をぶっ潰してしまう

西ゴート族のアラリック……、


AD408年、アラリックはローマ帝国に侵入するフン族との防衛戦のためにソリドゥス金貨ではなく、「金塊」を要求していた。






アラリックとスティリコ将軍の話をしようと思ってマス。



ローマではずっと銀本位制だった。

デナリウス銀貨。

スピキオやカエサルの時代から下るにしたがって、デナリウス銀貨の「銀の含有量」が

少なくなっていくのだ。




普通、「金本位制」がフツーと思うかと知れないけど、別に「銀本位制」もあるわけですよ。


アルゴリズム本位制もあるかもしれないが

秒速で進化しとるので、

これはまた、特集でもしようかと思ってます。



むかし、「大岡越前」というドラマがありましたが、彼の時代、日本は「穀物本位制」やった。


おこめです。


浅草の切り米は小判で兌換する。

これが江戸の経済の基本となる。


一方、上方(大阪)は銀で決済する。


ここで、徳川吉宗の時代に上方の商人たちが

金と銀の兌換レートを操作するわけです。



金<銀


こうもっていくと、浅草の切り米の価格が

小判圏の江戸では安くなる。

結果、旗本や御家人の収入が


対おこめレートで、減る。⤵️


八代将軍「徳川吉宗」が悩んでいたのは

デフレです。

インフレターゲットというのは

大雑把にいうと、


「金を少なくして小判をたくさんつくる」


そしたら、お金はモノにくっつく性質があるから、


結果、物価が高くなって、⤴️


浅草の切り米が高くなる。


さて、これを踏まえ


吉宗の時代、上方では商人たちが

銀朱の流通量を減らす。

すると、上方にプールされている「銀」そのものの価値が上がります。


切り米の対「おこめ」レートは⤵️

「小判」より「銀」が高くなる。


よって、相対的に


銀>金


となる。


価格操作です。

パール・バックの「大地」も銀本位。


さて、ここで大岡越前は手を打ちます。


混ぜ物だらけの銀朱を大量発行する。

そうすると、銀朱の供給が対マーケットで

むちゃくちゃ多くなり、


小判に対して⤵️


銀<金


となる。


ちなみに、日本では銀本位制が西郷隆盛の死後、主流となる。


少し他の小説と被りますが、



「金」には絶対値がかけられますから。

世界にある金はプール三盃ぶんかな?

それくらい。

これはNY連銀の地下に保管されていた。



今は石油本位制になってる。

国連が?ドルでしか油を決済しなくなったからだ。


これを勝手に持ち出したオッサンがいた。


フランス第五共和制のときのド・ゴール。


これが連鎖反応を起こして、ニクソンショックを引き起こす。

アメリカのニューシネマ「雨のニューオリンズ」「アリスのレストラン」「ラストショー」「カッコーの巣の上で」とかでてきた時代。


フランス映画では「軽蔑」「大人はわかってくれない」とか。

ドイツ映画では「マリアブラウンの結婚」ファスヴィンターかな、ほいで、ウェルター・ヘルツォークの「ヘカテ」とか「パリ・テキサス」これは、ヴィム・ヴェンダース。





小判(江戸)……「おこめ」……銀朱(上方)


江戸時代の日本の経済地図はこんな具合だった。





また、西郷さんのことを書きます

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― 新着の感想 ―
[一言] 江戸時代の貨幣制度もなかなか面白そうですね。
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