今日も平凡な一日だ
フラグには☆ルビを振ってあります。
「んー。よく寝たー。」
朝。俺はいつもどおり7時に目を覚まし、起き上がって固まった体をぐっと伸ばす。昨日早く寝たからか、今日は実に清々しい気分だ。
俺はベットを離れ、自室の窓を開ける。と同時に、清々しい朝の風と清々しい青空が同時に流れ込んできた。風が顔に当たる時に寝汗を乾かし、気持ちよさに目をつむると鳥のさえずりが聞こえてくる。最高に心地いい。
・・素晴らしい!全く、これ以上無いほど素晴らしい朝だ!
これはきっと、神様が俺に幸せになれと言ってるに違いない!分かりました神様、
今日を必ず素晴らしい1日にします!
1階に降りてキッチンへ行くと、お母さんが朝ごはんを作っている途中だった。今日も長い黒髪を上でまとめて一心不乱にフライパンを操っている。てかフライパンが2個に見えるんですけど。何?残像拳?
・・ん?この香ばしいバターの匂いは・・・まさか!!
俺はお母さんの横に行き、ひょいとフライパンを覗き込んだ。早すぎてよく見えないけど、この黄色の物体は・・・
――よっしゃ!やっぱりオムレツだ!!オムレツは俺の大、大、大好物!やっぱり今日は素晴らしい1日だ!神様!ありがとうございます!
俺はそのまま上機嫌で
「おはよう!!」
とお母さんに挨拶した。
「・・・」
無言。ス○クンでも出てきたかのような絶対零度。まあいつも通りだから、あんまり気にしないけど。
別に母親に見向きもされないのがいつも通りなんじゃない。俺の溢れ出るすごい人ウォーラに気づけ無いほど、お母さんは鈍感じゃないからね。
お母さんが俺に見向きもしないのは、料理に集中している時だけだ。逆に言えば、お母さんは料理をしている時、絶対に他のことに目を移さない。
例えば昔、妹と『どっちがお母さんを動かせるかゲーム』というのを暇つぶしでやった時。
初めの妨害で反応しなかったのはまだわかる。耳元で拍手したりカスタネット打ったり、脇や横腹くすぐったりと、妨害も可愛いく・・・え?普通くすぐられたら料理できないって?それができちゃうのがお母さんの怖いところなんだよな〜。
そして、ゲーム開始から10分後。
マラカス、カスタネット、羽などが散乱するキッチン前で、俺はあるものを妹の前でドンと掲げた。
「妹よ!!次はこれを仕掛けてみる!!」
「そ・・それは・・・!!!」
妹は驚愕の表情を浮かべ、思わず椅子から立ち上がった。
そりゃそうだ。俺が持っていたのは我が家のパンドラボックス、パーティー用の特大クラッカーだったのだから。
「だめだよ!お兄ちゃん!!流石にそれは危ないって!あのお母さんが、一発試し撃ちした後に物置に封印したくらいの威力だよ!?前に家の壁壊れかけたの、覚えてないの!?」
「いや、それ言ったらくすぐったりしてる時点でアウトだろ。」
別に今更危険度の話をしても、後の祭りってやつだ。もう引き返せないんでっせ。ぐへへ。それに妹にゲームで負けたくないし。
俺は妹に向けてウィンクしながら言った。
「大丈夫。別に何も起こんないだろ。」
そして俺は、料理しているお母さんにソロリソロリと後ろから近づき、真後ろに立った。もちろん母は気づかない。一心不乱に玉ねぎを千切りにしている。てか、なんで涙が一粒も出てないの?やっぱすげぇな。
でも・・・、いける!この勝負、俺がもらった!!
そう思いながら、俺はクラッカーの紐を握る手に力を込めた。
「そいや!」
パァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン!!!!!!
特大クラッカーが、爆音を響かせながら破裂した。決まった!と思った、その瞬間。
ヒュッ・・・・カッ!!!
・・・音がして、何かが猛スピードで俺の顔の横を通り過ぎた。
・・・え?何今の音。クラッカーの音・・・じゃないよな。まず誰が・・ん?お母さんの包丁持ってた手がこっちを指してる・・・いや、違う。あれはまるで、後ろに向かって何か投げたあと、みたいだ。てか、包丁はどこに・・はっ!まさか!
頭に浮かんだ最悪の光景を否定するため、俺は即座に背後を確認する。
そこには、壁に深々と突き刺さる出刃包丁の姿があった。
「くぁwせdrftgyふじこl・・・・・!!!!!」
奇声を発してあたふためく俺に見向きもせず、母は新しい包丁を出し、今度はレタスを千切りにし始めた。気のせいか、そのスピードは上がっているような気がしたが、それを確認する前に俺は泡を吹いて気絶した。
・・・とまあ、こんなことがあってから、俺は料理中の母の邪魔をしなくなった。触らぬ母になんとやら、だ。
ただその分、作る料理は格別に上手い。一流シェフも裸足で逃げ出すレベルだ。
ということは、つまり。
今日の朝ごはんは高級料理店のものより美味いオムレツってことだ。ヒャッホー!!!!
っと。つい熱くなりすぎてしまった。私としたことが・・もっとクールに生きようと前誓ったのに・・
俺は興奮を静めるため、冷蔵庫から冷えた牛乳を取り出し、ゆっくり、紳士的にコップについで一気に飲み干した。
「!!」
この牛乳、ただ冷えてるだけじゃねぇ!!・・・キンッキンに冷えてあがる!!!ありがてぇ!!朝の一杯に最適だ!!!!!
俺は更にもう1杯注いで一気に飲み干した。
「ぷはぁ〜〜〜〜!!!」
・・ヤベ、変な声でた。
くっ。よく妹に『おっさんっぽい(w)』と言われてムカつくから、我慢しようと思ってたのに。誓う時ちゃんと『絶対破らないぞ!!』って大きな声で宣言したのに・・・。って、ん?
そこで俺は、横からの視線を感じた。俺が前にオヤジギャグを言ったときの、妹の冷たい目よりも更に強い視線だ。
でも、横にいるのは・・・・いや。ありえない。あの人が振り向くなんて・・・でも・・
俺は、半信半疑で横を振り向き、そして驚いた。
そこには手を止めて、そう、手を止めてじっとこちらを見つめるお母さんの姿があった。
さっきも言った通り、俺はお母さんが料理中に手を止めたところを見たことがない。なのになぜこのタイミングで??
「あの・・・お母さん?何か俺の顔に付いてる?」
「・・・」
お母さんは質問に答えず、そのまま俺にスタスタと近づいてきた。しかも、目線をそらさずにだ。
・・・ん?目線をそらさずに歩み寄る・・・・あ!!なぁるほど!
「さてはお母さん、やっと俺のカッコよさに気づいたんだね!?いやぁ〜、そっか〜。この立ってるだけで溢れ出るウォ〜ラに、きぃづいちゃったかぁ!!いやぁ、気持ちはありがたいしお母さん綺麗だけど、流石に親子だからね。キスはちょっと、ご・遠・慮♪、するよ。」
俺のウィンクにも動じず、お母さんは俺の前まで来て、そして止まった。お母さんは俺より背が高いので、必然的に俺は見下される格好となる。いや、上からじっと見つめないでよ。怖いよ。
するとお母さんは、いきなり手を伸ばし、俺の肩をガシィッっと掴んだ。
・・・なるほど・・準備万端、ってことか。冗談のつもりだったけど、まあいいや。ダイジョブだぜマザー。俺の唇も準備OKだ。
そして、お母さんの端正な顔が近づいてくる。俺は、目をつむって唇を突き出・・・
いや、目つむるのストップ。お母さん?キスするならもっと顔を遅く近づけ・・・
「んなわけあるかぁ〜〜〜!!!!!」
ゴチィィィィィィン!!!!!
触れ合ったのは互いの唇ではなく、互いの額だった。
「グフッ!?」
なんちゅう石頭!!しかも思いっきりぶつけにきやがった!!俺はたまらず、ガクッと膝を折って崩れ落ちる。
そんな俺を、お母さんは上から見下した。身長差倍増だ。
「バカ言ってんじゃないよ!!あんたのどこからオーラが出てるって?しかもあんたとデート?笑わすんじゃ、ふふっ!なwいわwよw。」
いや、笑いながら喋らんでくれ。聞き取りづらい。というかまず笑うな。
・・はぁ。やっぱりお母さんはまだ俺の魅力に気づいていないんだな・・。
「・・・うう・・・お母さん。そんなんじゃ・・・時代に追いついて・・いけないぜ?・・」
するとお母さんのクスクス笑いがピタリと止んだ。と同時に、その目がゴミを見る目に変わる。
あ、やばい。
ヒュッ・・・ドン!!
「グフゥ!?」
決まったぁ〜〜!!!!!お母さんの強烈な脇蹴り!!!これには不良選手!!耐えきれなぁぁぁい!!体をくの字に曲げて苦しんでいるぅ〜〜!!!!
お母さんはのたうち回る俺の横にしゃがんで続けた。
「あんたが時代の先を行ってるって?んなわけないよ!!むしろあんたが追いつきな!!ペッ!!」
「グフぅ!!」
決まったぁ〜〜〜!!!!耳元でのお母さんの強烈な罵倒攻撃!!これは不良選手、たまらなぁぁぁい!!!体はすでに折りたたみチェア並に折れ曲がっているぅ〜〜〜!!!!再起不能ぉ〜〜〜〜!!!
お母さんはぴくりとも動かなくなった俺を見下ろしながら腰を上げ、冷蔵庫まで行ってビールを取り出した。そしてキンッキンに冷えたそれをゴッキュゴッキュと飲み干して、
「ぷはぁ〜〜〜〜〜!!!」
と大きな声を出した。
【少し後】
「いってぇ〜〜〜」
俺は、痛む腹を押さえながらリビングに向かった。全く・・『あんたの「ぷはぁ〜!」聞いて、急にビール飲みたくなった』って、そうならそうと早く言えよな・・・。
リビングのダイニングテーブルでは、妹が昨日出た宿題を必死になって解いていた。近づいても全くこちらに目を向けない。俺のウォーラに気づかないとは・・・よほど時間が迫っているようだ。全く・・・昨日の内に終わらせとけばよかったのに・・・
いや、待て。妹、昨日丸一日ここで宿題やってなかったか?
ということは、今やっている問題は、一日かかっても解けない問題?
やべぇ。どんな問題なのか、すごい気になってきた。ちょっと覗いてみよう。
俺は妹の邪魔をしないよう、ソロリソロリと近づく。だが、俺のウォーラが目と鼻の先まで来ても妹は問題にかじりついたまま離れない。そんなにか。そんなに難しいんか!?
そして妹の真後ろにたどり着いた俺は、そのまま顔を伸ばして妹の手元に置いてある宿題プリントを覗き込んだ。
ヒョイッ
「・・・え、クソ簡単じゃん。」
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁああああ!!!・・・って、なんだ。お兄ちゃんか・・・」
妹は、急に横から響いた俺の声に驚き、椅子から飛び上がった。しょうがないだろ!?問題ホント簡単なんだから!!
「妹。まさかお前、掛け算も出来ないのか?」
「え!?これ、掛け算使って解くの!?」
妹は、心の底から驚いた顔をした。おいおい妹よ。『一人◯個ずつ』系の問題は、掛け算しかありえないだろうに。
「全く・・・何使うと思ってたんだ?」
「うん。」
妹は、晴れやかな笑顔になって続けた。
「複素数とルート計算から、微分まで持ってけるかなぁって思ったんだけど、途中でSIN45°が出てきたから、じゃあ三角関数かなぁ・・・って、悩んでたとこ。」
・・・だめだ。もう手遅れだ。どうやら妹は、謎の新興宗教団体にでも入ってしまったらしい。くそっ!謎の教団Xめ!!俺の可愛い妹に、こんな呪文覚えさせやがって・・!!
俺が歯を食いしばっていると、妹が宿題の紙をペラっと俺に渡してきた。
「・・・?これは?」
「お兄ちゃん、この問題分かるんでしょ?解いてよ。」
「・・・妹。これが掛け算を使うって言ってもわかんないのか?」
「う〜ん。私、掛け算苦手なんだよね。」
・・・まあ、苦手ならしょうがない。誰にだって苦手なものはある。そして、兄妹ってのはお互いの苦手な部分を補い合って行くものだ。ここは兄として、しっかり妹を支えねば。
まあ高1の俺が小5レベルの問題を解けなかったら、俺はどうしようもなく馬鹿な主人公設定となってしまうのだが。
俺は横からすっと妹の装飾過多なペンを奪い、スラスラっと問題を解いてやる。いや「ふぉ〜」じゃねえよ妹。なんだその解けると思ってなかった、みたいな顔。さすがの俺でも掛け算くらいは楽勝だわ!!!
そして、その完璧な答案を妹の前にビシィ!!っと突きつけた。俺ってできるお兄ちゃん!!
だが、答案を見た妹は険しい顔でそれをひったくり、まじまじと見て、そして言った。
「お兄ちゃん。」
「ん?なんだ?感謝の言葉か?いいぞぉ。存分に感謝したまえ妹よ!!この素晴らしいお兄ちゃんに祝福を・・・」
「これ、めっちゃ間違ってるよ。」
「・・・え。」
おいおい妹よ。そんなことあるわけ・・・・あ、ホントだ。
まあ確かに、計算やら記述やら符号やら図やらが、全部少しだけ違っているけど。いやまあ、でも、そんなに大した問題じゃ・・・・
・・・ちょ、妹?そのジト目やめてくれよ。見られてるこっちがさ、だんだん惨めになってくるんだよ。もうやめろって!!!
・・・くっ。しょうがない。これは前にTVで見た、世界で最も威厳に満ちた言葉で疑惑を晴らすしかないようだな。
俺は妹の前で、堂々とした、いっそ清々しいほどの仁王立ちをして言いはなった。
「・・・ははは。妹よ。できる男は・・・」
握りこぶしを勢い良く前に突き出す。
「・・・拳で、語るんだぜ。」
妹のジト目は驚愕に染まり、一歩も動かなくなった。どうやら俺のあまりのかっこよさにしびれたらしい。ふぅ〜、よかった。どうにか兄の威厳は取り戻せたな・・。
万事解決、ノープロブレム。
「あばよ・・・」
俺はさっと妹に背を向けて、朝ごはんを取りに行こうとした。直後、
ドンッ!!!
「ぐふっ?!」
いったっ!!!え、何!?背中めっちゃ痛い・・・あ、やばい。床が目の前に・・・
ゴン!!!!
「フゴッ!!っっっくわぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
イタイイタイイタイイタイ!!!!
鼻を押さえて床を転げ回る俺を見て、妹はふぅ、と一息ついた。そして、俺の背中を蹴り倒した足をそのまま・・・
グッッ!!!!!
「ひぎぃ!」
・・俺の脇腹に乗せてグッと体重をかけた。
もうやめて!!お兄ちゃんのライフはもう0よ!!!!
俺は顔を動かして妹を見た。
「おい妹よ!兄を足蹴にするとはどうゆうことだ!兄を何だと思ってるんだ!」
「ただの低脳でめんどくさいクソ野郎としか思ってないわ!このバカ兄貴!」
妹のコンピューターレベル9もびっくりなコンボは止まらない。今度は、左手だけで俺を持ち上げ、
「フン!」
ゴスッ!
「ごぶっ!!」
空いた右手を俺の顔面に思いっきり振り抜いた。
「ゴッ!!ちょ、待て妹!少し話し合いを・・・」
「だったら宣言通り、拳で語ってみろや!この腐れ外道が!!!」
やめて!お兄ちゃん今持ち上げられてて力が入らないの!!で、俺が殴れないのいいことに第2撃目の用意するのやめ・・・
ゴスッ!
「ゲフッ!!」
妹は第3,4撃目を用意しながら叫んだ。
「もうすぐ(ゴフッ!)終わりそうだった問題を(ゴフッゲフッ!!)勝手に解いたくせに(グホッ!)間違ってるとか(フゲッ!)どうゆうつもりだクォラァァァァァァ!!!!!!」
そして、最後に妹の渾身の一撃は俺の腹に直撃して、俺の意識を空の彼方へ吹っ飛ばした。
【少し後】
「・・・はっ!!」
目を覚ますと、リビングにはもう誰もいなかった。まだ脳が震える。全く妹め、朝から本気で殴りやがって・・。
・・あれ?今日、何かあったような気が・・・
「・・あ!!!」
そうだ!今日は高校の入学式の日だ!!!確か、8:20からだったな。ヤバイ、早くいかないと!!えっと、今の時刻は・・・
俺は時計を見て、目を疑った。
「9時!?」
何度見返しても9時だ。今9時今9時今くじら。っと、歌ってる(素晴らしい歌声)場合じゃない。
「やべっ!」
俺は秘技・特急支度で準備を1分で済ませ、玄関に向かった。我ながらなんて早い支度だ!!この通り忘れ物もない・・・あ、折りたたみ傘忘れた。2階に取りに行って・・いや、その時間さえも惜しい。
まあでも、今日の朝あんな清々しい青空だったし、
雨なんて降るわけ無いだろ。
そして俺は靴を履き、カバンを背負い、ドアを開けて清々しい青空との再開を・・・
ザアアアアアアアァァァァァァァァァ・・・・
外では見事に雨が降っていた。明智光秀もびっくりな手のひらの返しようだ。
まあこの様子だと、十中八九俺のせいなんだが。
俺は家に戻り、傘を取ってからもう一度外に出た。
登校途中で、傘を指しながら歩く飼い主と大きな犬が前から近づいてきた。超でっかい。怖い。
だが幸い、犬は飼い主の持つボールに夢中でこっちに気づいてはいないようだ。
よかった。これなら吠えられないな。
だが、俺がそろりそろりと横を通りすぎると
「バウバウ!!!!ぐぅゥゥゥウゥゥ・・・・バウ!!」
犬はいきなりこっちを向いて吠えかかってきた。
犬から逃げていると、おじさんが電柱に登って電線工事をやっているところに来た。おじさんは、スパナで何かのネジを締めている。でも、雨で作業しにくそうだ。
まあでも、流石に落ちては来ないよな。
だが、俺がおじさんの下を通ると・・
「ガツン!!」
「あ、ごめんよ」
雨でおじさんが手を滑らせ、落ちてきたスパナが頭に直撃した。
さて、ココまでの流れでわかっただろう。俺はある能力を持っている。
それは、『あらゆるフラグを回収する能力』だ。
俺が思ったり言ったりしたフラグは、絶対に回収される。つまり、俺はフラグさえ作ればなんでもできる。まさに、最強の能力だ。
こんなチート能力を使って、俺は日々凶悪な怪人たちと戦っている・・・
と、小2くらいのときに言ったからか、俺の生活にはまだ異世界とか宇宙人とかが関わっていない。時間の問題だと思うんだが・・・。
そして今日は高校入学。
俺は、この能力を隠すべくなるべく目立たず学校生活を送ることを決意した。
・・ん?今の・・・
お母さんは、スタイルいいです。
黒髪、高身長、美人、スレンダーボディ、キャリアウーマンと、設定詰め込みすぎなお母さんです。