私の見る世界。
「…何か楽しいことないですか?」
私は、誰にでもなく尋ねます。
私は、感情の稀薄な人間です。
基本物事に興味が無く、何にたいしても無感動に見てしまいます。
そんな私の見ている世界は真っ白です。
何色にも染まっておらず、どんな色にも染まることができる色。
そんな希望に満ちた色ですが、同時に、とても孤独でもあります。
何故なら、白は黒に並んで孤高な色だからです。
そんな私は、感情を激しく揺すぶられることを求めてしまいます。
それは、心惹かれる遊び、心躍らされる会話、心奪われるモノ
何より、心を激しく脈打たせる劇的な恋。
それらは他の人にとっては当たり前なのでしょうか?
ですが、私にとってはとても特別なことなのです。
私は、それらを探す旅に出てしまいそう。
ですが、私にはそんな財力も時間の余裕もありません。
だから、私は問いを繰り返します。
誰にあてた問いではないのに、誰かが答えてくれると信じて…
私の問いに、願いに答えて…いえ、応えてくれる人はいないでしょうか?
応えてくれる人は私の特別になってくれるはず…
真っ白な私の世界に色をくれる特別な人。
そんな人が現れてくれることを、私は真っ白な心のまま、望みます。