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花岡夫妻の余生。最期は円満に。②

 祥子さんと勝之さんが帰ってきたのが13時くらいだった。


 帰ってきた二人は取り置きされていた昼食を食べに食堂へ行った。


 付き添いで行った看護師が事務所に来て「病院受診の結果、認知症が進行しているんだろう」と言うことでした。と館長に報告していた。


 私は仕事しながら耳をダンボにしてその報告を聞いていた。


「ご主人の勝之さん、病院受診する前から認知症が進行しているって分かってはいたんだと思うんですけど、現実を突きつけられた感じがしたみたいで結構ショックを受けてました。祥子さんはかなり勝之さんに尽くして生きてきましたからね。あと、お薬もらって帰りました。祥子さんはああゆう状態なので薬の管理は看護のほうでしようと思うんですけど、いいですかね」と看護師が館長に尋ねると


「そうだね、やっぱりショックだよな。うん、薬の管理もお願いします。お疲れ様」と館長がいう。


 昼食を食べ終わった後、勝之さんが外出届けの帰館時間を書きに事務所に来て、帰館時間を書きながら事務所に向かって


「今日はおおきに。わし一人やったらショックで倒れとったかもしれん!薬で少しでも進行を遅らせることができるといいけど、またいっときは宿直のにいちゃんたちに手間を取らせるかもしれん、すまんなぁ。」と言いながら祥子さんの手を引っ張って部屋に戻っていった。


 その日の夜も祥子さんの状態は相変わらずだった。


 勝之さんは祥子さんのことが心配なのと宿直者に迷惑をかけまいと夜中も起きて祥子さんの対応をしていた。


 そんな日が続き、ある日、勝之さんは疲れと心労でか倒れてしまった。


 祥子さんは驚いた様子で涙を浮かべながら勝之さんに「お父さん!お父さん!しっかりしてください!どうしたんですか!大丈夫ですか!!」と声をかけ続けていたが、勝之さんは反応がなかった。


 看護師がすぐに救急車を呼び、勝之さんは病院へ運ばれた。



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