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タイトル未定2026/01/01 09:10
一九八五年の冬。僕たちはついに、あのリサイタルの会場にいた。
病室の仲間たちが「絶対に行け」とカンパしてくれたタクシーに乗り、僕は痩せた体に無理やり新しいシャツを通して、彼女の隣に座った。
ステージから流れる明るく前向きなポップス。眩い光の中で、彼女は『赤とんぼ』を歌う時と同じ清らかな声で、その歌手と一緒に歌っていた。僕は彼女の手を強く握り、この音を、この光を、この体温を、魂に焼き付けようとした。
「生きててよかった」
僕の小さな呟きは、大音量の音楽にかき消されたけれど、彼女は僕を見て、世界で一番綺麗な笑顔で頷いた。
この作品はAI40%、筆者60%で書きました。
原案100%筆者。
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