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サッカー転生3  作者: 原永遠遠〜はらとわわ〜
終章 サーロイン・フルバースト
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最蹴廻 サーロイン・フルバースト

サーロイン…

「いやあ、楽しみじゃのう。みんなで保健室に行くんじゃああああああああああああああああああああああああああああああああ。ドランゴを見せてやるんじゃあああああああああああああああああああああああああああああああ」

 と言うサクマヒメの後を、ウラララ‼ と佐々木は付いて行く。


「貴央先生の馬鹿ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ‼」

 アルプスの少女みたいな声音で、サクマヒメの隠していた感情は悲鳴を上げている。

「ん? ああ、サクマヒメか。ウラララ‼ と佐々木も」

 貴央先生はフライパンで玉子焼きを作っていた。そう、卵料理だ。

「ドランゴを、ドランゴをおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお‼」

 サクマヒメが涙を流し、見たこともないような必死な形相で貴央先生へ体当たりを繰り返す。

「ん? 痛い痛い。いや、ドランゴならそこに」

「え?」

 そこにはちゃんと卵があった。いや、ちゃんとではない。卵は割れていた。そしてそこから顔を出した生物は

「くええええええええええええええええええええええええええええええええ‼」

 恐竜だ。

「わあ、鳥山明みたいなデザインですね」

「いや、高橋和希寄りじゃね?」

 ウラララ‼ と佐々木くんは適当に感想を交わす。二人は先程の一件で少し打ち解けたようだ。しかし、それよりも

「ドランゴおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお‼」

「大切にしろよ、ダークドレアム」

 貴央先生は粋な台詞でゲームボーイを机に置く。


「よし、完成だ」

「現況は?」

「司? いや、今君が完成したとこだけど?」

「そうか、博士」

 フルバースト博士はサーロイン・フルバーストに顔を掴まれ、

 その顔は爆ぜた。

「成る程。これが俺の能力か。神成りを極めた先に至れる境地『宮』。俺の場合は『爆破宮』か。さて」

 全裸の人造人間は培養カプセルを出て、

 フルバースト博士の死体を尻目に

「こいつは用済みだな」

 フルバースト博士の死体を爆破し、

 培養カプセルを爆破し、

 用意されていた衣服を爆破した。

「この能力を使うに最も適したスポーツは……『サッカー』か。手を使わず球を蹴り合い目的地に到着させる、桃太郎電鉄のようなゲームだな」

 独自の解釈をするサーロインだが、彼はどこからその知識を引き出したのだろうか。『以前から知っていた』というよりは、『今検索した』ような口振りだが。

「サッカーというスポーツには、ストライカーという点を獲りまくるリニアカードみたいな存在がいる、か。そのリニアの名は……サカ」

 サカ神シノブ。そう、この小説のキーマンだ。女の子だからキーマン子だ。

「そいつを吸収すれば、俺は完全体になれる。よおし、行くぞお」

 全裸の人造人間は外へ駆け出した。そしてすぐに警察へ連行される。

フルバースト‼

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