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サッカー転生3  作者: 原永遠遠〜はらとわわ〜
序章 千両と佐々木
1/13

一蹴 羽葉堂と七瀬

羽葉堂フェニックス‼

「どうも、羽葉堂綾乃です」

「七瀬虹子だっぺ」

「今日は私達不人気コンビによる緊急会議を執り行います」

 羽葉堂と七瀬は不穏な会議を始める。

「いやあ、羽葉堂さんは私よりキャラ立ってる気がすっぺ」

「いやでも、七瀬さんのが古参じゃないですか」

「いやあ、元ネタがそもそも不人気だっぺ」

 そう、七瀬虹子の元ネタはそもそも語る要素が少ない。それゆえ、七瀬を活躍させるのは難しかったのだ。

「何かまともに喋るシーンほぼ無かった気がするっぺ」

「確かにその喋り方も割と新鮮に感じるけど」

「羽葉堂さんは最初のシノブさんとの漫才が強烈だったっぺ」

「まああの時は作者もノリノリだった気がするよね」

 羽葉堂と七瀬は羽葉堂の初登場シーンを思い返す。そういえばあの時の原寛貴はなかなかに乗っていたような気もする。原寛貴は大体4話目くらいから加速するのだ。1~3話は肩慣らし的になりやすい。

「しかし、『サッカー転生』シリーズもいよいよ三作目か……」

「『フィギュリップ』も三作目突入したっぺ」

「サッカー転生とフィギュリップは原寛貴の代表二作だよね」

「大看板だっぺ。ビッグブランドだっぺ」

 そう、原寛貴という名前に並ぶくらいの看板でありブランドなのだ。しかし、話が脱線してきている。議題は『不人気コンビが人気になるには?』みたいな感じだっただろう。

「そうだ、私達不人気コンビはどうすれば人気を得られるのか、みたいな話だったよね」

「必殺技だっぺ」

「七瀬レインボーあるじゃん」

「あ、確かに。羽葉堂さんは?」

 そう、羽葉堂には特に必殺技がない。

「羽葉堂フェニックス」

「成歩堂みたいな」

「まあ何となく格好良さそうなら良いでしょ。タイラーインパクトやシノブストリームも大した意味ないし」

 そう、サッカー転生に出てくる必殺技は『何となく格好良い』程度のもので意味のないものが多い。

「サクマヒメとウラララ‼ は狡いよね」

「ああ、人気コンビだっぺ」

 そう、この二人とは真逆に『真っ当に面白い奴ら』である。原寛貴からの寵愛を一身に受けている二人だが、彼女らとこの二人の違いは何だろうか。

「サクマヒメは元ネタが原寛貴のドストライクだから」

「その親友のウラララ‼ さんもやけに凝った初登場だったっぺ」

「お嬢様、鳥山明、哀空、桑原など、分かりやすい人気属性詰め込んだ面白モンスターだからね」

 二人は言っていて少し悲しくなる。何故同じ作品の、同じチームのキャラなのにここまで格差があるのだろうか。この二人をシリカとリズベットにするなら、あの二人はリーファとシノンくらいに格上なのだ。シリカとリズベットがリーファとシノンに勝つには

「脱ぐかー」

「だっぺー」

 二人は露出により人気獲得という、古典的な水商売に打って出る。

「おっぱい揉む?」

「ションベンすっぺー」

 二人は自棄になって破廉恥な行動を繰り返す。ナンバリングが変わったばかりなのに、この作品のレイティングは爆上がる。彼女らが不人気な理由の一端を、作者と読者は理解していくのだった。

七瀬レインボー‼

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