赤毛くんと銀髪少女。
3人の関係性を楽しんで下さい。
この学校にはとある有名コンビが存在する。
それは……
「おはよっ、銀ちゃん。」
「あら、赤くん。おはよう。」
派手な顔立ちに髪を紅葉の様に綺麗に赤く染めているこの男、赤坂こと"赤毛"。
整った容姿に透き通る長い銀髪を靡かせる少女、銀野こと"銀髪少女"。
綺麗な顔立ちをした2人を一目見ようと他学年や他校から人が押し寄せる事もあったりなかったり。
(ああ、銀ちゃん今日も可愛すぎか〜!!)
(『おはよっ』だって赤くんの笑顔眩しすぎる!)
実は、この2人両片想い2年目に突入した。これは鈍感で純粋な16歳、高校2年生の2人の恋模様。
出会いは去年の高校の入学初日、席が隣になった事から始まった。
(き、緊張で震えが止まらない……ど、どうしよ)
「ねえ、君。緊張してるの?」
「え、ええ。物凄く。」
「はい、手貸して。」
そう言いながら赤毛は銀髪少女の手を取った。そして文字を書き出した。
「これ、飲み込んで。緊張しないお呪い。」
「えっ、普通は人の字じゃないの?」
そう、赤毛が銀髪少女の手に書いたのは"大"の字だった。それを銀髪少女に指摘され、自身の髪と同じく顔を赤く染め上げた。
「わ、悪い。俺も緊張してんのかも。」
「ふふっ。おかげで私の緊張は解れたわ。ありがと。えっと、赤坂くん。」
「どういたしまして。銀野ちゃん。」
この瞬間、2人の恋は始まった。
((いくら何でも早すぎる!))by銀野・赤坂
まあまあ、それは冗談として、ここから2人は友達になった。
「銀野ちゃーん!今日一緒にお昼食べない?」
「良いわよ。赤坂くんはお弁当?」
「いんや、俺はコンビニで買ったパスタ。」
そしてゆっくりと芽生えた恋心に気付いた頃には、互いに銀ちゃん、赤くんと呼ぶくらいの大親友になっていた。周りから、お似合いという声が上がる中、2人は自分達の関係性を壊さない為に友達として一年を過ごした。そしてそのまま2年生へと進級した。
「赤毛〜、美人先輩から呼び出しだぞ〜!」
「おー、ごめん銀ちゃん。ちょっと行ってくる。」
「行ってらっしゃい。」
赤毛が先輩の呼び出しに応じると銀髪少女はいつものように心配になった。赤毛に彼女が出来てしまわないか、いつも気が気ではなかった。
「ただいま、銀ちゃん。」
「お帰り。やっぱり告白だったの?」
「ああ、うん。でも振ったよ。全然知らない先輩だったし。」
「そっか。」
銀髪少女は顔には出さないがとても安堵した。
「赤くんはモテるわよね。」
「それを言ったら銀ちゃんもじゃん。」
「私?告白なんて高校に入学してからさっぱりよ。」
(それは俺が牽制してるからだよ!)
銀髪少女の言葉に赤毛は心の中でツッコんだ。
「銀ちゃんは高嶺の花だから。」
「お世辞が過ぎるわよ、赤くん。」
「……お世辞じゃないっての。」
「赤くん?ごめん、よく聞き取れなかったわ。何て言ったの?」
「んーん、何でも。」
そして帰路の別れ道、赤毛は勇気を振り絞って銀髪少女に言った。
「今日は、家まで送ってく!」
「どうして?私の家ここから5分だけれど?」
「お、俺がぎ、銀ちゃんともう少し一緒に……」
赤毛は髪と夕焼けと同じ色に染めた頬でそう言った。
「あ、ありがとう。」
(赤くん、やっぱり優しい!)
(2年目でやっと言えた〜!頑張ったな、俺。)
そして徒歩5分という事もあり家まではあっという間だった。
「じゃあ、俺はこれで……」
「ええ。わざわざありがとう。」
そして銀髪少女が門を潜ろうとした時、
「お帰り、マキ。そっちの子は?」
銀髪少女とそっくりな兄、銀髪青年が現れた。
「銀ちゃ、妹さんのクラスメイトの赤坂蒼紀です。」
「そうか。僕はマキ、環の兄の新だ。これからもマキと仲良くしてやってくれ。蒼紀くん、良かったら一緒に夕飯をどうだ?」
愛しの銀髪少女そっくりな兄、新からの誘いを赤毛には断れなかった。
「そう言えば蒼紀くん。何故君の髪は赤色なんだ?名前の蒼にはしなかったのか?」
夕飯を準備しながら新が聞いた。
「昔から赤が好きだったので。俺の両親は青色が好きだったようで名前に蒼が入っているんです。」
「そうか。僕も赤色は好きだ。ところで2人とも。どうしてそんなによそよそしいんだ?」
「そ、そうですか、お兄さん。」
「君にお兄さんと呼ばれる筋合いは無い。」
新にそう言われた赤毛は内心冷や汗ダラダラになった。
「ハハッ、冗談だよ。お兄さんと呼んでくれて構わない。はい、出来た。」
「おお!唐揚げだ!美味そうです!」
「はい。マキも蒼紀くんも召し上がれ。」
「「いただきます。」」
赤毛は思った。銀髪少女は毎日こんなに美味しいご飯を食べているのかと。
「めちゃくちゃ美味いです!新さん、料理上手いですね!」
「ありがとう。マキもどう?」
「ん、美味しい。流石お兄ちゃん。」
「そうか。良かった。」
夕食を食べている最中、時折赤毛は静かになった。
「赤くん、どうしたの?」
「いや、俺の両親共働きで忙しいから誰かと夕飯食べるって懐かしくて。」
赤毛の話を聞いた新は言った。
「じゃあ、毎日は無理かもしれないけど、ご両親が居ない時はご飯食べに来な?」
「え、良いんですか?迷惑じゃ……?」
「迷惑なわけないよ。マキの友達な訳だし。マキも友達とご飯が食べられるなんて嬉しいだろ?」
「うん。赤くん、いつでも来てよ。」
「銀ちゃん、新さん。ありがとうございます。」
帰り際、
「新さん、唐揚げ、本当に美味しかったです。ありがとうございました。じゃ、銀ちゃん。また明日。」
「またね蒼紀くん。」
「赤くん、また明日。」
赤毛が家を後にすると銀髪少女は紅くなった顔を白い両手で覆いながらヘナヘナとその場に座り込んだ。
「お、びっくりした。どうした、マキ?」
「な、何でもない。ちょっと気が抜けただけ。」
実は銀髪少女、赤毛がこの家に来てからずっと緊張し続けていた。それは赤毛も同じだった。同時刻……
「っはあ〜〜〜〜!やばい、とにかく心臓がやばい。銀ちゃんには不審がられてないよな?」
(いつでも来てよ、何て可愛すぎだろ!)
と日の落ちた帰路で1人、狼狽えていた。
そして2人は一睡も出来ず、翌日の朝を迎えた。
「ぎーんちゃん!おっは〜!」
銀髪少女がその声にパッと顔を明るくさせ振り返ればそこに居たのは2人の友人である桃谷がニヤニヤとした笑みを浮かべながら立っているではないか。
「相変わらず赤毛LOVEだなぁ。」
「な、にを言っているの?桃谷は相変わらず意味がわからない事を言うわね。」
「そんな事言って、銀髪少女が赤毛を好きな事は学校の殆どが知ってるぞ?」
(まあ、赤毛が銀髪少女を好きだという事も広まっているがね。)
「嘘っ!もしかして赤くんにもバレてる?」
銀髪少女が不安そうに顔を見せると桃谷は言った。
「ダイジョーブ!何たって"赤毛は鈍感!"てのもファンの中では有名だから。」
「俺がどうした?」
「赤くん!」
「赤坂!?」
「よっ、2人とも!何の話をしてたんだ?」
「あ、赤坂はファン多いのに名前覚えて貰えてないよな?って話。皆んな赤毛って呼ぶから名前知らない奴のが多いんじゃないか?」
「そうかもな。」
「んだよ〜、その興味無さそうな反応。」
桃谷の言葉に対して赤毛は言った。
「周りなんてどうでも良いんだ。好きな奴に興味を持って貰えれば。」
「相変わらずかっけー事言うな、赤坂は。」
そして校門を越えると待っているのはあの軍団。
そう、2人のファンクラブだ。
「赤毛と銀髪少女、また一緒に登校してるぞ。」
「赤毛くんかっこいいけど銀ちゃん呼びはマジ激カワすぎ!」
「あの2人と一緒に並んで居られんのって桃谷くらいだよな〜。」
2人はお互いの事しか眼中にない(緊張している)為ファンクラブの存在には2年目の今も一向に気付かない。教室までは緊張のせいで鼓動が早まっている為か速足で向かう。
「そう言えば赤坂、お前アイコン変えてたな。」
「ああ。」
「アイコン?何の?」
桃谷の言葉に銀髪少女は首を傾げた。
「メッセージアプリのだよ。何だ、銀野はまだ見てないのか?」
「見ていないも何も……私、赤くんの連絡先、知らないわよ?」
「へ?…………っはあ!?嘘だろ。休みの時も一緒に出かけたりしたんじゃないのか?」
「何度か出掛けたことはあるけれど、前日に約束をしていたから。」
銀髪少女の発言に桃谷は「いくら何でも初々しすぎだろ。」と呟いた。この言葉に一体誰が首を縦に振らないないだろうか。
両片想い2年目の2人には連絡先の交換はエベレスト級の高さの壁だった。
(銀ちゃんの連絡先聞きたい。でも今更聞くなんておかしいかも。)
(赤くんと連絡先交換したいな。桃谷に聞こうかな?でも勝手に聞いたら何か悪い気がする。)
((どうしよう!!))
2人の反応を周りのクラスメイト達は暖かい眼差しで見守ってくれている。
そして、時刻はお昼休み。
とうとうあの人が動き出した!
「銀ちゃん、今日は屋上でお昼食べない?」
「ええ。天気が良いものね。」
普段は数人程いる屋上も、赤毛と銀髪少女が来るという事がファンクラブの中で即行共有され、赤毛と銀髪少女は屋上で2人きりというおいしいシュチュエーションを手に入れたのだ。
「人、居ないな。」
「ええ、居ないわね。」
(どうしよう、人が少ない所を選んだが、いざ2人きりになると緊張が……!)
(声、震えてないかしら。赤くんに緊張がバレてないかしら。)
「じゃあ、お昼食べようか。」
「ええ、そうね。」
赤毛はこのチャンスに連絡先の交換を目論んでいる。
「あ、そうだ。この前、桃谷と3人で遊んだ時の写真だけど桃谷が送ってくれたんだよ。」
そう言いながら、赤毛は銀髪少女に写真を見せる。
「ああ、あの時の。私も桃谷に写真を送って貰おうかしら。」
「あ、あのさ!写真、俺から送ろうか?」
「えっ……!」
「って言うか、そろそろ俺ら連絡先交換しない?」
(やったぞ俺!やっと銀ちゃんの連絡先を聞けた!)
(赤くんと連絡先の交換!?どうしよう、嬉しすぎて涙が出そう。)
そして2人は出会って2年目で漸く連絡先を交換した。元々は親友のくせに連絡先も知らないなんて今までよく遊びの約束出来てたな。まあ、2人はその日、ファンクラブが詮索しまくる程に、1日中ご機嫌そうな顔で過ごした。
そこからは平和だった。お察しの良い方はお分かりの通りだ。そう、何も起こらなかったのだ。トラブルも起こらなければアクションも起こらなかったわけだ。
時間は待ってくれず、気が付けば紅く染まった紅葉は枯れ、冬が来ていた。
「桃谷、相談がある。」
「お、赤坂の方から相談なんて珍しいじゃん。どったの?なんかあった?」
「桃谷は銀ちゃんと幼馴染だったよな?」
「ん?ああ。幼稚園からな。」
「銀ちゃんの好きな物って分かるか?」
「ああ〜、誕生日プレゼントね。」
赤毛の愛しの銀髪少女の誕生日まで、もう1週間を切った。何故、こんなにもギリギリまで好きな人の誕生日プレゼントが決まっていないのかというと……
(銀ちゃん誕生日まであと3ヶ月か。そろそろ選び始めないとな。)
(銀ちゃんの好み分からない。まだ1ヶ月ある。頑張って探そう。)
(どうしよう、何が良いのか全く分からない。ってもう1週間前!?)
という考えれば考える程、何が良いのか分からなくなる負のループ状態に陥ったからだ。
「赤坂があげたやつなら何でも喜ぶと思うけどな。あいつは。」
「銀ちゃんは優しいからプレゼントをあげるだけで喜んでくれるのは知ってる。でも俺は決めたんだ。銀ちゃんを好きになってもう2年だからな。」
真剣さを忘れない赤毛の目を見て桃谷は何かを感じ取った、……気がしていた。
「おま、まさか……」
「ああ。銀ちゃんを下の名前で呼ぶ。」
「はあ〜〜〜〜〜」
期待外れ、いや逆に期待通りの赤毛の返答に、桃谷はこれでもかという程大きい溜息をついた。
「何だ?どうした?」
「いや、お前、さっきの言い方は告白でもすんのかと思ったじゃん。」
「こ、告白!?それは流石に早いって。」
「遅いわ!逆にいつ告るつもりなんだよ。」
「それは、社会人になって稼げるようになったら指輪を買って、レストランで、」
「それはプロポーズだろ!えっ、何?お前は交際期間0の結婚がしたいわけ?」
「違うって、レストランで結婚を前提としたお付き合いを、と思って。」
赤毛は凄い。この時桃谷は色々な意味を含めてそう思った。
「まあ、告白するタイミングなんて本人達の自由だけどさ、あいつモテるんだから取られても文句言えねえからな?俺の知ってる限り大体の男子は一度はあいつに惚れてるから。」
「それってお前も?」
「……まあ、それは置いといて、告らないのか?告白ってイベント使った方がしやすいらしいよ。」
「いや、何だよさっきの間。」
「気にすんなって。で告白はどうすんだ?」
赤毛はムスッとした顔をしながら言った。
「卒業式。」
「は?マジで言ってるわけ?卒業式ってあと1年もあるんだよ?」
「ああ。1年なんてあっという間だ。」
そして赤毛が帰った後……
「……んだよ、あいつ。」
頭をガシガシとかく桃谷が1人ポツンと教室に残された。そして数日後、赤毛は銀髪少女にチェックのマフラーをプレゼントした。銀髪少女はそれはそれは大喜び。目を潤せながら頰を赤く染めて喜んだ。
そしてまた、何の変哲もない日常が戻って来た。
赤毛と銀髪少女は進路という自分の進む路を模索していた。桃谷だって例外ではなく、進路に悩んでいた。
「赤坂は決まったか?」
「何が?」
「進路。大学行くんだろ?」
「ああ。実は俺、迷ってたんだけどデザイナーを目指す事にしたんだ。だから専門学校を受ける。」
「そっか。赤坂らしい夢、いや、居場所だな。」
"夢"と言おうとした。けれど赤毛なら絶対に叶う。何故か桃谷はそう信じて疑わなかった。2人で話していると銀髪少女が来た。
「桃谷、赤くん。何の話をしてたの?」
「進路。銀ちゃんは?」
「私はお父さんとお母さんみたいな国家公務員になりたいから進学するわ。」
「頑張れ、応援してる。」
「ありがとう。桃谷は決まったの?」
「俺は……弁護士を目指そうと思ってたけど、まだ悩んでる。」
「どうして?」
「まだ決意が固まってないから。」
桃谷にはもう一つの夢があった。
考古学者の夢だ。
「そう。じゃあお兄ちゃんからの受け売りだけどアドバイス。『挑戦なんて幾らでもしろ。夢は夢じゃなくて現実だ。自分の時間を生きなさい。』だって。」
銀髪少女は気づいていた。桃谷の夢に。流石、幼馴染だ。
「ふっ、そうだな。ありがとう。新さんにもありがとうございますって言っといて。」
「分かった。」
そして3人とも目指す路が決まり、あとはそれを実現させるだけだ。勉強、勉強、勉強、勉強、勉強。そうしているうちに季節は一周していた。赤毛の言う通りだった。十年一日。勉強が思い出の大半を埋め尽くす1年はあっという間だった。
3年間の思い出に幕が閉じようとしている。3人とも無事合格が決まり、今は卒業式前の緊張感漂う教室だ。
特に何をしようと思ったわけでもないが、桃谷は席から立ち上がった。
「どうしたんだ?桃谷。」
「何か落ち着かなくて。」
「桃谷の気持ちは凄く良く分かるわ。もう、3年間が過ぎたのね。」
「早いな。」
「ああ。これからは皆んな別々だし、寂しいな。」
長いようで、過ぎてしまえばあっという間だった3年間。2人の両片想いにも幕が閉じる今日、緊張で銀髪少女の顔を見られない赤毛と、結局進展が無かったことに落ち込み掛けている銀髪少女。そしてその2人の間に挟まれている桃谷。
いよいよ、卒業証書授与式。
「卒業証書、授与される者。3年A組、赤坂蒼紀。」
「はい!」
入学式の少年らしさは薄まり、年相応に落ち着いた笑顔で卒業証書を受け取る赤毛。
「……銀野環。」
「はい。」
緊張してると言いつつもいつも通りお淑やかな動きで卒業証書を受け取る銀髪少女。
「……桃谷雅弥。」
「はい!」
桃谷はいつもの頬が緩んだ笑みではなく、真剣そのものの表情で受け取る。
ああ、これで赤毛と馬鹿やって笑い合った日々、銀髪少女をからかっていた日々、赤毛と銀髪少女を見守った日々、2人と一緒に悩み合った日々、全部終わるんだな。このまま、時間が止まって欲しい。この瞬間を忘れたくない。そう思うと涙が流れてくる。
赤坂を赤毛、銀野を銀髪少女と呼び始めた名付け親の俺は、いつの間にか…………
「銀ちゃん、ちょっと良い?」
「ええ。」
この有名コンビの告白を予期したファンや野次馬達は2人の事を追った。状況は公開告白だ。赤毛は地より深く深呼吸をした後、告った。
「俺、赤坂蒼紀は1年の頃から銀ちゃん、銀野環さんの事が好きでした!俺と、付き合って下さい!」
「ほ、本当に私で良いの?」
潤ませた瞳からポロポロと涙を溢しながら銀髪少女は言った。
「よろしくお願いします。私も1年生の時からずっと好きでした。」
俺は大歓声の中、相思相愛になった2人を見てチクチク痛んだ心を押し潰して2人の所に向かった。黄色い花束を持って。
「やっとくっついたのかよ。側から見てたら両片想いって分かりきってたよ。2人とも、おめでとう。」
そして2人に向かって黄色いミモザの花束を投げた。
この気持ちに別れを告げるために。ありがとう。じゃあな。2人はミモザの花言葉を知っているだろうか?
もし良ければ解説の"桃谷"の所を"俺"に置き換えてもう一度読んでみて下さい。
人物紹介
赤坂蒼紀 16→18(高校2年生→高校3年生)
銀野環 16→18 (高校2年生→高校3年生)
桃谷雅弥 16→18 (高校2年生→高校3年生)
銀野新 23歳