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宮野葵と赤坂明の話

赤坂明の一人称は、「僕も私も」です。

休日で出会った2人の話

 最近、読んだ本の影響もあって。気分転換として外に出た。

 朝早く出たこともあって、人がいない。

 持ってきた本を鞄から取り出し、近くにあったベンチに座る。


 さて、本を読もうとした時に聞き覚えのある声がした。

 

「やあ、久しぶりだねえ。葵さん」

「……久しぶりです」


 声がした方を見ると精神科医である赤坂明さんがいた。

 

「赤坂さん。また、散歩ですか?」

「うん。今日もいい天気だからね」

「今日もって、昨日も散歩してたんですか?」

「うん、好きだからね」


 にこにこしている明さんに私は持ってきた本を読む。


「せっかく、外にいるんだから散歩しようねえ」


 手に持っていた本を明さんに奪われた。


「……返してくれませんか?」

「駄目だよ」


 返してくれる素振りが無い赤坂さんに不機嫌になる。


「葵さん、行こうか」


 手に取った本とは逆の手で私の手を掴む。


「……いつまでですか?」

「僕も私も気が済むまで」

「分かりました。その代わり、手を離してください。あと、本も返してください」

「手は放すけど、本は返さないよ」


 手に持つ本を明さんがすぐに返してくれる訳じゃないと知っている身としては従うしかなかった。

赤坂明が散歩しようとした時にたまたま、宮野葵と出会った感じです。

2人は適度な距離を持って会話していますが、マイペースな明君は葵ちゃんの言葉を無視して一緒に散歩し始めます。

明君が満足したら本はちゃんと返してくれます。

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