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宮野葵と赤座美海の話

宮野葵と赤座美海の書きたい所を載せました。

文章力はありませんが、これからも頑張ります。

 美海さんが住んでいるマンションの一室での会話



 窓を見ていた美海さんが、私にまた話かける。


「……葵さん、私はいつまで皆さんと一緒に居るのでしょうか?」

「さあ? 知らないですね」

「知らないって……。それは困ります」

「しょうがないですよ。彼女の望みなんですから」


 彼女という言葉を出すと何か言いたげだった美海さんが黙る。

 美海さんにとって、彼女(特別)の存在がいたからこそ精神が安定できていた。

 しかし、今の美海さんは彼女が居なくなったことで不安定に戻ってしまった。


 不安定に戻ってしまったのは、彼女が美海さんへの想いを聞いてしまったから。

 彼女は、美海さんのことが――だった。


 その想いを知った私たちが、美海さんと彼女が二人っきりになったのを知っている。

 美海さんは彼女のことをどう思っていたのかは知らない。


 きっと、美海さんが海に行きたい理由が好きだからではなく、彼女に会いに行こうとしている。

 そんな気がしてならない。


「美海さん、私達に内緒で海や心霊スポットに行ったら怒りますね」

「……分かってますよ。1人で行ったりしませんから」


 美海さんを放っておくと、いつ死のうとするのかがわからない。

 海に行くのはいいけれど、あの件があってから私達オカルト研究部のメンバーは美海さんを放って置けなかった。

 例え、あの場限りの協力者だとしても。

 私達はこうやって生きていられたのも美海さんのおかげ。


 恩人で心優しい人。

 それなのに、美海さんは周りをよく見てないから自分を大切にしてすることができない。

 きっと大切にされていても気付かないだろう。

 できないのは、家庭環境でもあるのか。

 または彼女が美海さんのことを……。


「……今度、副部長が美海さんを誘って集まりをするんです」

「え? でも……」

「大丈夫ですよ。皆さん、美海さんのオカルト話を聞きたいみたいですから」


 関わって分かったこと。

 美海さんは、年下のお願いに弱い。

 初対面でもある私達のことを心配してくれる。

 お姉さんみたいな人。


「私の話でよければ……」

「ええ、楽しみにしていますね」


 美海さんの確認を取り終わると、私は近くに置いた本をもう一度読み始めた。

 また、静かな時間を過ごす。


 チラッと本を読むふりをしながら美海さんを見る。

 美海さんは窓の外を見ていた。


 私はまた、本を近くに置く。

 美海さんが私に声をかけてくる。


「……葵さん、私はいつまで皆さんと一緒に居るのでしょうか?」


 先ほどの会話を繰り返すように聞く美海さん。

 私は先ほどの会話を繰り返すように返答する。


 今日の一日は、誰かがこない限り続きそう。



 いつか、美海さんにとって大切な人が現れることを願う。

宮野葵と赤座美海の会話は、繰り返しながら一日を過ごしてます。


これで何回目の会話をしているのか、本人たちも分かってない様子。

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