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11.本当のキモチ

「2-星のチェリーカフェ、よろしくおねがいしまーす!」

天子と雅は、教室の前で ドーナツを配りながら、カフェの宣伝せんでん

「あれ、春咲さん?」

とつぜん、誰かが天子に声をかけた。

「 え? 」

天子は、その声にふりむく。

「る・・流衣くん!」

なんと、流衣が 笑顔で立っていた。

「ドーナツ配ってるの?」

「う・うんっ! あの、よかったら流衣くんもどーぞッ///」

「ありがとう」

流衣は、お礼を言って ドーナツを受け取り、一口食べた。



カプッ



(きゃ♡ 食べ方カワイイ♡♡♡)


「うん、おいしい!」

そして、にっこり♡


(きゃ~~~~~~~~~~ヽ(♡o♡)丿

またまた 流衣くんの 王子様スマイルだーーーーーーー!!!)



天子は もう メロメロ。

「あとでいいから 僕のクラスにも来ない?

 "お化け屋敷" やってるんだ」

「え・・!!」

天子は その一言で、顔を真っ青にした。

「・・・イヤ?だった?」

「やっ、そのっ いやじゃないっっ! ・・んだけど・・・・っ」

「 コワイ? 」

流衣は、クスッと笑って言った。

「・・・・ぅん・・///」

「大丈夫だよ。 僕と一緒に入ろう?」

「えっ・・・い・いいのッ!?///」

天子は 思わず身を乗り出した。

「うん、じゃあ あとでね」

「 うん!!/// 」

流衣は手をふりながら、もどって行った。



(きゃあぁぁあぁあぁぁあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!

 ありえないっ 流衣くんと一緒にお化け屋敷なんてっ・・・コワイけど・・

 で・でもでもっ幸せ・・・・♡)


「天子ーーー! 見てたよ~♥ いいカンジじゃ~ん」

「み、雅!///」

さっきの 天子と流衣の やり取りを見ていた雅が、ニヤニヤ。

「なんか このごろ、天子と流衣くん仲いいよね~」

「え!? そんなコトないよッッ///」

2人がヒソヒソ話していると、

「コラーッ、そこの2人!! ヒマなら手つだって!」

「う・うんっっ」

麻美にそう言われ、天子と雅はあわてて教室へ入った。








----------------------------------そして・・・

                        あっという間にお昼。







「今から、役割交代しまーす! 午前中カフェをやってた人は、

 休憩きゅうけいです! 学園祭を自由に楽しんできてくださーい♪」


PM12:30になり、客が一気に増えたチェリーカフェ。

だが、天子たちは休憩。

みんな ゆったりとしている中、天子だけは さっさと昼食をすませ、

教室を出て行った。



天子は ウキウキ気分で廊下ろうかを歩く。


--------------むかうは月組!!





ガラ・・・





「流衣くーん・・いますかぁ~~?」

月組のドアから、教室をのぞく。

「よんだ・・・?」


ぞおぉぉおぉおおぉぉおぉおおぉおぉぉぉおおぉっっ


「ひゃああああああっっ!!?☠」


天子は うしろから聞こえたその声に、悲鳴ひめいをあげた。


「っあははは・・僕だよ、春咲さん」


おどろいてこしかしている天子に、

そう言って やさしく手をさしだしているのは・・・・


「流衣くん~っ もうっ、ビックリするよぅ」

天子は涙目。

「おどろかせてゴメンね。 じゃ、入ろうか」

2人は お化け屋敷の中に入った。



(うわぁ・・く、暗っ!! なんか 今にもお化けが出てきそうな・・・)



「こわい?」

「 えっ 」

流衣は天子の手をそっとにぎった。


(キャーーーーーーーー!!/// あ あ あたし今、、流衣くんと手つないでるっっ

 あの、流衣くんとッ/// やばい・・はずかしぃ・・・・・・・)


「僕がついてるから大丈夫だよ」


(あぁ もうダメ・・・♡)


天子はフラフラのヨロヨロ。



ぐにっ



「・・・ん? なんかぐにって・・・」

すると、そこだけ パッ と、うす暗いライトがついた。

ぐにっ という音の正体は・・・天子がふんずけていたお化け役の

男のコ(?)だった。

「ぎゃあっ/// ヘンタイ!!!」


ドカッ


「 ぐはっ☠ 」

天子は その人(?)に一発けりをいれた。。

「・・・春咲さん、コレ・・このお化けが客の足をつかんでおどかすって

 いうところなんだけど・・・・・」

「 えっ? 」


(わーーんっ サイアク!! こんなトコ流衣くんに見られるなんて~~ッ

 カッコわるいよーーーーーー(>。< 泣)) )





----------------- ・・・気をとりなおして、2人は前へ進む。






「あ!! あれって出口?」

天子は、向こうの方に、出口らしき光を見つけた。

「そうみたいだね。お昼だから、お化け役 みんなやすんでるんだろうな。

 1人しかいなかったし・・・。」

「あはは・・・あたし もう少しあとで来た方がよかったね」


天子がそう言った時だった。。。




フッ・・




天子の顔の横を、何かが通りぬけた。

それは、青白く光る、小さな "火" のようなもの・・・・



「きゃあぁあぁぁあぁっ ひ・ひとだまぁッ!!?☠」




ギュッッ・・・




天子は思わず流衣にだきついてしまった。

「あっ!! ごめ・・///」

天子があわてて 流衣からはなれようとすると・・・

流衣はだまって天子のほっぺに手をあてた。。


(え・・・)


天子の顔に 流衣の顔が近付いてくると、思った瞬間しゅんかん・・・

流衣が天子に キス をした・・。。。



「・・イヤッ!!」



ドンッ



天子は流衣をつきとばし、出口へむかって走り出した。



ダッッ・・・



「春咲さん!!」

天子は、そんな流衣の声にもふりむかず、必死に走った。





(・・なんで? あたし なんでげてるの!?

 流衣くんのコト好きなのに・・キスされたら うれしいはずなのに・・・・

 なんでこんなに かなしいの・・・・・!!?)




天子は ついに教室を出た。




「・・・・・れ? 天子?」

そこを偶然ぐうぜん通りかかったのは・・・・聖夜。

「ん? おまえ・・・なんで泣いてんだよ・・?」

「え・・?」

天子の目には、いつのまにか 涙がうかんでいた・・。

「な、泣いてなんかっ・・・」

ゴシッ   天子は目をこする。













  ・・・・ギュッ・・・・













聖夜は 何も言わずに天子をだきしめた。


「え・・・っ///」


「なんで泣いてんのか 言いたくないなら言わなくていいけど・・・

 おまえは 笑ってんのが1番にあうから・・もう泣くな」


「聖・・夜・・・ぐすっ・・・・・うわーー・・ん・・・・」


(そんなこと言ったら・・もっと とまんなくなちゃうよーー・・・・・)







天子はそのまま、聖夜の胸の中で泣きだした・・・・・----------------------







・・・・・・そっか・・・



         あたし・・・


          聖夜のことが・・・・・





             好きなんだ------------------------- ・・・・・
















































































 



























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