10.学園祭 ~〇●チェリーカフェとメイド服●〇~
夏の学年旅行もおわり、秋になった。
桜城学園で、秋といえば "学園祭"!!
天子たちのクラス、二年星組は カフェをやることに。
そして 今、かざりつけや衣装の準備中☆
-------------------------------------------------で。
「な・・・なにコレ・・・・・・!!」
天子が見つめるのは、一着のメイド服・・・。
「かっわいいでしょ~♥ 私の自信作♪」
そう笑顔で言うのは、このメイド服をデザインした
天子のクラスメイト、亜季。
「かわいいっっ! 亜季天才!!」
「ヤバイ、激かわっ♡」
天子以外の女子は、気にいったようだ。
「天子、どした? かわいーじゃんっ」
雅が天子に訊く。
「だ・だって・・み、短すぎない!?」
それもそのはず。
ひざ上20センチの、超ミニなメイド服。
「天子は わかってないな~ これで客をよぶの!!」
おなじく クラスメイトの麻美が言った。
「えーーーーー!!」
「そーいうコト(^^♪」
雅も、麻美に賛成した。
「ねーねー、男子もけっこうよくない?」
「ほんとだっ カッコイイ!
男子のウエイター服デザインしたのも亜季だよね?」
「 うん そう♪ 」
亜季はゴキゲン。
(ホントだ・・たしかに、カッコイイ服・・・!
もし、あれを流衣くんがきたら・・キャーーーーーーーーーー!!!///)
天子が そんなことを考えながら ボーッとしていると、
たまたま、聖夜が視界に入ってきた。
(わぁ・・・聖夜もけっこうにあってんじゃん・・・)
ボーーーーーーーー・・
バチッ☆
「!!?///」
天子は 聖夜と目が合い、あわててそらした。
(な・なんなのあたし!?
べ、べつにっ ドキドキしたわけじゃないんだからっっ!!!)
----------------------------------- ・・天子帰宅。
「んーー・・ やっぱ短いなぁ・・・///」
天子は 自分の部屋で メイド服をきて、鏡とにらめっこ。
「ナニ、おまえ・・・1人でファッションショーでもしてんの?」
「は!!?」
おどろいた天子がふりむくと・・・
「せ、聖夜・・・なんで また かってに入ってきてんのよーー!!!」
「ヒマだったから。」
聖夜は、そっけなく言う。
「もぉ~~~~~・・」
・・ピンポーン
「あっ やば! 待たせると悪いし・・えーいこのままでるしかないっ!!」
たたたた・・・
天子はいそいで階段を下りて行った。
ガチャッ
「はーい・・・るっ流衣くん!?」
「これ、回覧板。次はとなりの宮木さんにまわしてくれって」
「あ、うんっ ありがと」
流衣はピタッととまった。
やはり、このメイド服が 目にとまったらしい。
「えっと! あ・あの、これは・・学園祭の、うちのクラスのカフェので!
すごい短いから どーしよーって思ってたら、流衣くんがきて・・・っ」
天子はパニクりながらも、流衣に説明。
「・・僕は短いほうがいいと思うけど・・・・男の本能ってヤツかな?」
「 え゛」
(流衣クンまで・・まさかそんな・・・・((泣
男って・・男って・・・みんなエロ・・・!?)
天子のココロに、でっかい岩がおちてきた。
「・・ぷっ、ジョーダンだよ」
「え・・・」
(な、なぁんだー・・ だよね、そーだよねっ!!)
天子は少しホッとした。
「・・・なんて言うとおもった?」
「えぇッ!!?」
「うそうそ、ほんとにジョーダン」
「び・びっくりした・・・!!」
天子はちょっと混乱。
(ウソとか、ホントとか、ジョーダンとか・・や・ややこしいっ!!)
「じゃあね、春咲さん」
「う、うんっ」
・・・バタン
流衣が帰って行った。
「・・はあぁぁぁーーーー・・・つかれたーー」
トン、トン、トン・・・
天子は階段をのぼる。
ガチャ・・・
「 あ゛」
(・・まだ、コイツがいるんだった・・・・・)
天子が部屋にもどってくると、聖夜がくつろいでいた。
「も~~~~~~~~ッッ 聖夜でてけーーーー!!」
バフッ!
天子は、クッションで 聖夜の顔をなぐった。。。
「~~~~ってーな!! ・・にすんだよ!(ーー゛)」
「うっさい!! でてってったらーー!(>_<)」
バフッ バフッッ!!
天子はもう1度なぐって、おまけにもう1発。
「やめろって!!」
グイッ!
聖夜が天子のうでをひっぱった。
「きゃっ・・」
ドスッ☆
天子は床にたおれこんだ。
「・・いったー!!」
「うっせ。おあいこだろ」
ガラッ
そう言うと、聖夜は窓から出て行った。
「う~~~~・・ ここはあたしの部屋なのに!!!((泣 」
------------------ 学園祭当日 -------------------
「2-星、"チェリーカフェ" へようこそ~♪」
「4名様 ごあんないしま~す!」
2年星組、天子たちのクラスのカフェは、大人気★
ちなみに、名前の由来は。。
チェリー=カップル
つまり、出会い or 告白 のきっかけをつくれるカフェ!!
ということから。
(みんながんばってるな~! ・・よし! あたしもがんばろっ)
天子はやる気はそこそこあった。
・・が、そこには やる気ゼロのヤツも・・・。
「あー・・めんどくせー」
「ちょっと聖夜! なにサボッてんの!!」
そう、聖夜。
「あ゛? サボッてんじゃなくて 休んでんだよ」
「いっしょじゃん!!」
「天子~~! ちょっと コレくばるの手つだって~!!」
天子をよぶ雅の声。
「あ! 雅っ 今行くねー」
タタタタ・・・
天子は雅のほうに駆けて行った。
---------大人気なのはいいが、仕事が多くてたいへん。
そんなときに、こんな最高のドキドキがまっているなんて・・・---------