第15話 教会へ行く
朝食を食べて一段落した後、おじさんに感謝と別れを告げて、レイクが村のあちこちを案内するのを聞きながら、教会へ向かった。
ヒコ村は村というより集落のような場所だ。
どこを見てもより合わせの家という風に感じる。
ただ、上にモノスカイがあるため、食べ物が落ちてくるこの地に人々が集まってきている、という風に感じるのだ。
その中でひときわ目立つ建物が教会である。
まるでモノスカイで言うところの城のような、中央に堂々と立つ大きくて綺麗な建物。
レイクが普段通っているという教会。
「じゃあ、俺は入れないから、外で待ってるよ。ソラ、気をしっかり持っていけよ」
女しか入れない教会にケイブは入れない。
昨日気を失って倒れてしまったソラに喝を入れる。
「こんにちは! レイクです。今日はお姉ちゃんを連れてきました」
レイクが深々と教会の扉の前に立つ兵に挨拶した。
例のごとく、ソラは病気がちの姉ということになった。
ソラもぺこりとお辞儀をして挨拶した。
教会の中は静かだ。
それによく掃除されていて清潔な雰囲気である。
周りを見渡すと、レイクと同じくらいの小さな女の子から、婚期を迎えているだろう少女、レイクの3倍くらいは長く生きているであろう女性。
幅広い年齢の女性たちがいた。
レイクは普段から教会に通っているが、ソラが教会に来たのは初めてだ。
皆が興味深そうにソラをみている。
もしかして村の住人ではないのでは、レイクと顔が似ていないのに本当の姉妹ではないのでは、とバレたのではないか、ソラはそう思って少し怖気付いた。
今日は2話分くらい書き進めることが出来ました。
嬉しいです。